愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『ヘタな人生論より葉隠』本田有明

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葉隠とは、江戸時代の九州にあった鍋島藩の武士が、武士の嗜みや生き方、すなわち武士道について書いたものです。

 

武士道の本質は死ぬこと。生きるか死ぬかの画面では私を選ぶ。別に子細は無い

 

今を心に念じて生きる

 

すぐにその場で解決する

それができなければ、一生かかっても解決はできない

 

辛い時は幸福記をかく

何か少しでも良いことがあればかく

 

エポケー

哲学用語で思考停止の意味。考えても仕方がないときは、自分にこれを宣告する

 

年長者の話は、知っている内容でもありがたく聞く

 

様々なことに手本を作る

挨拶は〇〇さん

笑顔は△ △さん

仕事は× × さん

 

良いものは、諦めない

 

家中下下までのためになるように思ってする

それがお上の為にもなる

 

任せる場合はすべてを把握した上で

 

(ごもっとも)と(ご覧の通り)で充分足りる

 

部下が失敗したら、自分の指示の仕方を見直す

 

常に鏡を見て身だしなみを整える

 

人にものを与えるだけで満足する

相手からの感謝を要求するのは欲

 

謝る時が晴れ舞台

 

何に対しても

喜ぶ

味わう

感動する

 

葉隠の著者と本書の著者の、コラボ作品とでも言える一冊です。

実に様々な場面について言及されていて、実用書のような部分があるのに、やや驚きました。