職人たちを主人公にした、江戸を中心とした時代小説集です。
それも陶芸であったり、花火職人にであったりと、かなり珍しいです。
武士のお話を読むことはも多いのですけど。
時代物と言えば人情物、というような気がします。
現在の人たちと変わらないのは、喜怒哀楽などの、人として元々持っているところなのではないでしょうか。
ハラハラしたりホッとしたり。
時と立場でいうと、かなり遠い世界のお話なのですが、しっかり感情移入出来ます。
わたしたちに比べると、ずっと時間がある人たちのはずです。それらの時間を本気で傾けて対峙しているお仕事。
みんな立派です。