愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『荒れ野にたつイエス』前島誠

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エスとは何者か?

一般的な日本人には、それほど馴染みも無ければ興味も無いお話でしょう。

しかしそれを知っておくと、様々な文化を知る手掛かりになるはずです。

 

エスヘブライ人。聞き手も記録者も。

ユダヤの言語だと留意して聖書を読む必要がある。さらにはユダヤの自然に立って考えてみる

 

すべては神の所有物、自分のものはない

 

悪いことが起きたら自分が責任を引き受ける

あなた方は地の塩、世の光

 

ユダヤ教3つの柱

1、他者のため=施し

2、神のため=祈り

3、自分のため= 断食(絶水)

 

誓うな、弁解するな

 

私は有って有るもの(訳文)

私は有るであろう、私が有るであろうように(直訳)

 

み国: 人々が互いに許し合う世界の実現

 

繰り返し見るがよい。しかし、わかった気になるな

 

人の目をつぶしたら、自分の目を与えよ

 

イスラエル:神から選ばれた民という宗教的ニュアンス

ユダヤ:全民族の名前

ヘブライ:他民族から呼ばれていた呼称

 

人を裁くな

 

頭を柔らかくするには

1、質問する

2、年齢や肩書きを気にしない

3、自分と他人を比べない

 

真理と思うものは間違っているかもしれないと考える

 

真理は両サイドにあり、中間にもある

 

エスの言葉はヘブライ人がヘブライ人に向かって話したものです。

その時代にその土地でその社会で。

そうして読んで、まずは真意を知ること。

それが出来てから、初めて自分たちに生かすことが可能になるのでしょうね。