愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『少年に奪われた人生』藤井誠二

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現在の日本では、未成年による犯罪は少年法で裁かれます。

まだ更生の余地が大きい、というところから少年法は存在しています。

それは、犯罪を犯した少年たちをまともな人間として、社会に戻そうという試みです。

しかし、その犯罪と結果自体は、少年と成人には区別がありません。

どちらも凶悪犯罪は起きうるし、殺された被害者は生き返らないのです。

本書では、様々な少年による殺人事件を紹介しています。

被害者は少年により、まさに人生を奪われてしまったのです。

どちらの視点からも見なければいけないのでしょうけど、やはり被害者はいつも不憫です。