現在日本は経済的に先進国の中では脱落してきています。
自国の通貨の力が国際的に弱まり、各種の産業でも各国の後塵を拝するようになってきています。
そのため、各国と比べると経済的に貧しくなってきた、といわざるを得ません。
では、どうしたら良いか?
著者は様々な対策を提案します。
その中で日本人は、日本を捨てて海外に逃げると良い、というものもあります。
実際に著者も、日本からではありませんが、戦略的にシンガポールへ移住しています。
さて、経済的には確かにどれもそうなのかも知れません。
だからといって、警告の内容がそれぞれ出来るものもあれば出来ないものもあります。
祖国を捨てるというのは、それの際たるものでしょう。
いやしかし、著者にはそもそも祖国という概念が希薄なのかも知れませんが。
国際人や経済人としては、ある面では正しいと見えなくもないです。
お金や経済や資本主義をもう一度見直したくなる著書でした。