愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

坂を下って行くと教会があって、その先には海がある

大学生だった当時、長く付き合っていた彼女と函館へ旅行しました。

坂の多い街で、中でも有名な場所では写真を撮る観光客で、多くの人がいました。

そこを下って行くと教会があり、瀟洒な街並みに静謐な空気が流れていました。

さらに行くと市街地です。

市電が走っていて、交差点には洋風の変わった電話ボックスがありました。

急に小さな公園が現れて、そこにはサルや少し変わった鳥がいて、ちょっとした動物園のようになっていました。

さらに行くと海があります。

海産物を食べられる食堂がいくつも立ち並んでいて、美味しそうな匂いが漂って来ました。

その一角に小さな広場があり、そこで地元をアピールするようなイベントをしていました。いくつか出ていたブースの一つが海産物の入った汁物を無料で配布する、ということをしていました。

 

そんなこんなで、私たちはすっかり函館が気に入りました。

「就職したらここで一緒に暮らそうか」

なんて、学生のくせに、そんな話をしたものです。

結局その約束が果たされる事は無かったのですが、何かで名前を見かけたり聞いたりすると、胸がほんのりと切なくなる、そんな街です。

 

書籍化記念! SUUMOタウン特別お題キャンペーン #住みたい街、住みたかった街

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by リクルート住まいカンパニー

『経済用語図鑑』

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恥ずかしながら、経営者ですが、経済に強くありません。

自分が従業員であれば、経済や商業に明るく、やり手の経営者であって欲しいです。

そして事業を発展させて、お給料や待遇を良くして欲しい、そう願います。

 

本書は難解な文章ではなく、イラストというか漫画形式になっています。

そのため、とても読みやすいです。

難しい用語もこれで読むと、あぁ、そういうものか、と納得しやすいです。

 

それにしても、経済用語って、たくさんあるんですね!

『勉強上手』成毛眞

 

勉強上手

勉強上手

 

マイクロソフト社長の成毛眞の著書です。

勉強上手というタイトルで、一見すると勉強法を書いてあるように思いますが、そうではありません。

前半では、必死で勉強しない方が良いですよ、という主張が述べられています。

英語や資格は、限られた職業や状況でなければ、全く必要ありません。

むしろ、好きな事に没頭していくような、趣味と言われるかも知れないことに対しての、勉強が良い、と。

好きこそものの上手なれ、というところかも知れません。

次に、勉強法についてです。

各種の勉強法について書いた書籍について、解説してくれています。

信頼できる人のものを採用して、書籍だけでなく、テレビやSNSも駆使しましょう!

起業などについての勉強会やセミナーには、無駄なものが多いです。

歌舞伎や馴染みの店を持つ、などの大人の遊びは勉強になるので早く始めましょう。

 

楽しく遊ぶのが一番勉強になる、ということのようです。

もちろんそれだけを書いているわけではありませんけど。

子どもの頃に聞いても、大変勇気づけられるお話で、とてもためになりました。

『きのこ盆栽』

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著者は、きのこが大好きです。

自然界できのこはとても儚い存在で、元気で生えている状態が、意外に貴重なのだそうです。

そこで著者は考えました。

きのこで盆栽を作ってしまえば、常に保管して愛でることが出来る、と。

そして、普通の盆栽は難しいので、作り物のきのこの盆栽を作成しました。

物凄い数の盆栽が、本書では紹介されています。その全てが著者の手作りと考えると、素晴らしい熱意に感動を覚えます。

私自身は、特にきのこに興味はなかったのですが、著者のきのこ愛に触れる内に、なんだか前よりもきのこが好きになりました。

『社会人大学人見知り学部卒業見込み』若林正恭

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オードリーの若林正恭が著者です。

人見知りの芸人さんとして、というわけではないでしょうけど、頑張っていて面白い、素敵な芸人さんです。

そんな著者が、人見知りのまま社会人になってから、まともな社会人生活を送っていく様子をエッセイとして綴っています。

著者は人見知りなだけでなく、かなりの中二病です。ネタがあちこちに迷走するだけでなく、様々なことが普通では考えられない方向に行ってしまいます。

一人で公園のベンチに座り、何も考えないことに挑戦して、あれ今何も考えないようにと考えてしまっているぞ、というくだりなどは、完全に常軌を逸しています。

ところで実はこれ、自分でもやったことがあるのです。

そのため、恥ずかしい共感がありました。

そういう楽しみ方が出来る人は稀かも知れませんが、なんとも言えない面白さがあるのは確かです。

『刑務所なう。』堀江貴文

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企業家として活躍していて、時代の寵児、とまで言われた堀江貴文

その著者が、刑務所に収監されて、悪戦苦闘する日々を描いたのが本書です。

刑務所内部のことを知る、という意味でも、著者の人となりを知る、という意味でも、大変色々な事を知ることができて楽しめます。

 

封筒を作る作業をする著者。

またそのうち、衛生係としての仕事もするようになります。

作業や刑務所の管理などでPCを導入すれば良いのに、などと考えるところは、著者ならではの目線でしょう。

所内の作業では、驚くほど低賃金しかもらえません。最低賃金はガン無視ですが、そういう規定なのです。刑罰の一つと考えたら、仕方ないのかも知れません。

しかし、著者はそれでも一生懸命に仕事をします。しかも、いかにしたら作業効率が上がるか、などを考えて楽しみながら。

ここから、著者がお金のためでは無く仕事を していることが見て取れます。

そして、東日本大震災の被災者に、募金をします。

 

どんな状況でも前向きで、しかも優しさのある著者に、とても好感を持ちました。

『1年で100個の願いを叶える』さとうめぐみ

 

1年で100個の願いを叶える 心地良く満たされた日々のつくりかた

1年で100個の願いを叶える 心地良く満たされた日々のつくりかた

 

 

いかにして幸せに生きるか、というのがテーマの著書です。

物凄く小さい目標をたくさんたてて、それをたくさん叶えていきましょう、というのが著者の主張です。

人は誰もが、とんでもない偉業を達成できるわけでは、ありません。

また、とてつもない豪遊が出来たり、我を忘れるような快楽を得られるわけでもありません。

しかし、小さくても目標を達成すると、幸福感を得る事は出来ます。

これも一つの立派な生き方ではないでしょうか。