愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『石牟礼道子』

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苦海浄土』などの著者である、石牟礼道子氏についての著書です。

自然が豊かな水俣という土地に住み、そこが公害により人も土地も苦しめられてしまう。

それを文学として、ルポとして、事実として、人間や自然として、表現した著者。

その作品や人柄に触れられるのは、とても意義があります。

『10人の聖なる人々』

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キリスト教には、様々な聖人と呼ばれる人々がいます。

多くの人々のために、キリスト教のために、偉大な功績を残した場合、守護聖人として認定されることがあります。

本書では、とても有名な人もそこまででは無い人も、合わせて10人の聖人が紹介されています。

マザー・テレサなどは有名ですが、悪魔祓いの神父さんなどは、知らない人が多いはずです。

また、日本にも素晴らしいキリスト教者はいたのですね。

 

信仰はともかくとして、人格や行動は素晴らしい、そう思えるのではないでしょうか。

『ろくでもない三国志の話』うどん きしだ

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まずは表紙の絵!

すごいです。

元々少年の頃から三国志は好きで、読んだりゲームをしたりと、堪能してきました。

本書はそんな三国志に登場する人々の、ろくでもない話をたくさん紹介しています。

著名な人からそうでもない人まで、実に多くの人が出てきます。

下衆だったり、阿保だったり。

ちょっと理解を超えてくるようなお話も多くありますが、時代も地域も今の我々と違うので、それは仕方ないことでしょうね。

それでも、本当にろくでもないことが満載です。

でもだからこそ、笑えます。

表紙に偽りなしでした。

『サッカー 外す解剖図鑑』風間八宏

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本当にうまい選手は相手に触られない

 

相手DFの動きの逆をつく

必要!

 

パスの受け手はスペースではなく人を探す

 

最も初歩はDFを動かしてしまう

 

DFが動いていたら、受け手は外す動作なしで、パスを通せる

 

何でも出来る場所にボールを静止させる

 

この止めるが受け手と出してのいまの合図

 

止めるには、ボールの中心から上を触わる

 

相手を背負いターンするとき

ボールを静止して相手から隠す

ステップを踏み替えて方向転換

 

ボールを流したトラップは次の動きをDFに読まれやすい

 

運ぶ時はボールを足元から離さない

すぐに止めて蹴られる距離にボールをおさめる

相手は飛び込めない

 

出し手はまずDFを見る

体の向き 矢印

顔の向き

膝、足首

 

動いているDFの踵側ならボールは通せる

 

正確に止めて正確に蹴るのが最速

 

無駄なプレーをしなければ余裕はできる

 

シュートはどうするかなるべく早く決める

コース

高さ

どう打つか

 

動いていたDFが止まったら、すぐには動けない

 

DFを外せたら、もう動きを変えない

 

一回裏に走っててから戻ってみる

 

相手に向かっていきコースを変えてみる

 

守備でも攻撃でも、常にDFを見る

 

『君と考える戦争のない未来』池上彰

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攘夷:外国を排除すること

 それで薩英戦争、下関戦争が起きた

 これにより、日本が負けて植民地にされるという危機感が強く持たれた

 

ペリーのアメリカは鯨油をとるために日本近海まできていた

 

第一次大戦で日本は18隻の軍艦を出した

戦死者59人

 

国際連盟で日本は人種平等、差別撤廃を提案したが、米英の反対で否決された

 

連盟国は戦争国と関係を断つという決まりが出来た

→経済的打撃を与える

 

第一次大戦下に英国の三枚舌外交

①アラブ人国家を認める

ユダヤ人国家を認める

③フランスと中東を山分け

 

太平洋戦争

日本人310万人が死亡

軍人の多くは餓死だった

 

ソ連は国境の接する国を自国よりにしたがる

東欧の衛星国

 

国際連合は軍事力を行使できる

新略の抑止力として働く

 

オバマ大統領

核を使った唯一の国として、行動する道義的責任がある

 

アメリカが日本を守っている

日本はアメリカに核をやめろと言えない

 

ガンディーやキング牧師は非暴力の運動をした

それはただ耐えるだけの運動では無かった

 

『大東亜戦争を知っていますか』倉沢愛子

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著者は戦後にうまれた世代で、日本の戦争について知りたがっている娘を持ちます。

そのためか、本書では度々娘に対して語りかけるような場面が出てきます。

戦争についての資料はとても多くあります。

しかし、統一された見解や完全な真実というのが明らかにされるのは、難しいようです。

本書はほとんど全ての責任が日本にある。

日本はとても酷いことをした。

それなのに償いをしていない。

日本はアジア各国や欧米諸国でも恨まれて嫌われている、と繰り返し述べます。

おそらく著者の娘は、日本を大嫌いになるのだろうと、簡単に予想出来ます。

『日本書紀入門』竹田恒泰 久野潤

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日本書紀について解説している入門書です。

実際の日本書紀は、ものすごい文書量でとても普通の人が読み通すのに骨の折れるものです。

神話の部分もありますが、日本書紀は日本の正統な歴史書として編纂されたと、本書は伝えます。

それも日本国内だけでは無く、海外に向けても描かれたものだと。

広く読まれるために漢文を使っているのです。

現代だと英語で書くようなものでしょうか。

神武などの初代から5代の天皇までは、実在したのか疑問を持たれている部分もあります。

しかし、それに対して本書の答えは明確です。

初代を神武天皇と呼んでいるのだから、いる。

確かに現代まで代々続いている以上、必ず初代はいますね。