愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『嫌われる勇気』岸見一郎 古賀史建

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言わずと知れた、アドラーの著書です。

 

すべての人は、自らの考えた主観的な世界に生きている。

人は目的に沿って思考し、勝手に意味付けをする。

 

人は変われる。今すぐにでも幸福になれる。

 

過去は未来に何の影響も与えない。

 

人間の悩みはすべて対人関係の悩み。客観的事実ではなく主観的な解釈をする。そして、人と比べてどうかと言う劣等感を持つ。

 

劣等感を言い訳に使い始めた状態を、劣等感コンプレックスと言う。

あたかも自分が優れているかのように振る舞う状態を、優越コンプレックスと言う。これらの自分が特別でありたい、と言う考え方は、永遠に自分を不幸にしてしまう。

 

すべての人々は仲間。同じではないが対等。対人関係を全て縦ではなく横にする。

行動の目的は、自立と社会との調和にする。

他者の期待を満たす必要は無い。

他者も私の期待を満たす必要は無い。

 

馬を水辺に連れて行くことができるが、水を飲ませることができない。

 

幸せになる勇気の中に、嫌われる勇気が含まれる。自分は大きな共同体の中の1部である。

自己への執着を、他人への関心に変える。

 

他者を評価するのではなく、お礼を言う。

 

自己受容・できない自分を受け入れ、自分をさらに良くする努力

他者信頼・一切の条件をつけず、信じ続ける。

他者貢献・他者のため→共同体のため→自分のため→幸福

※この時に他者の承認は一切不要

 

普通であることの勇気

 

今、ここを生きる

 

とても良い内容のことが書いてあります。

勇気を持って楽しく生きていける気がします。

ところでこの本に書かれている内容は、2500年前にお釈迦様が言っていたことと、ほとんど一緒のような気がしました。

おそらく、真理ないしそれに近いものなのだろうと感じます。