連合王国とかUKとか、日本ではイギリスと呼ばれている国は、かつては大英帝国とも呼ばれていました。
もともとは歴史的に王がいて、それが統べていた国です。
写真が無かった時代は、絵画を自身の宣材として使っていたそうです。
お見合い写真としてであったり、王の威光を多くの人に知らしめるためであったり。
それらの名画と、実際の王たちの所業とを引き比べて見ていく、というのが本書の主旨です。
表紙の絵は、王位継承争いに巻き込まれて敗れた王女候補が、これから処刑されるところです。
同様に血生臭い物語がいくつも続きます。
王位がそれだけ美味しいということなのか、権力欲のある周囲の人々に巻き込まれるのか、そうするしか生きていけないのか?
なんとも苦しい読後感です。
しかし、まさにこれが歴史というものなのでしょうね。