愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『所沢のタイソン』久保広海

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ケンカ3000戦無敗。

なんともスゴイ人がいたものです。

何にでも順位はつけられるのでしょう、ケンカで上位の人はこんな感じなのでしょうね。

地元は所沢、今の実家は狭山。

どちらも自分の地元でもあります。

途中で出てくる著者の述懐に『相手を殺しても良い』というつもりで、ケンカをしているのだという件が出てきます。

実際にパワーボムのようにして、相手の首の骨を折るようなこともあったとか。

これくらいの気持ちでいるから、上位なのでしょうね、おそらく。

また、相手に対して可哀想などという気持ちを全く持っていなかったそうです。

これも、上位になるために必須のメンタルスキルのように思います。

 

小学生の頃、自分がたびたび同級生や上級生と、ケンカをしていました。

しかし、怪我をさせたら相手の親が悲しむだろうな、と考えることがありました。

また、殺してもいいなんてとても思えず、ひどい怪我をさせることさえ躊躇しました。

ここが著者との違いなのだと思います。

現在は『我慢』を覚えたという著者。

地元を見ると近いけど、ものすごい違いがありますよね。

所沢がそんなことになっていたとは…。