図書館の紹介コーナーで発見して、即借りました。こんな本が図書館にあるのかと、衝撃を受けつつ。
私達が大学生だった頃、つまり20年程前にラップがちょっとしたブームになりました。
友達の中にも、DJをしている人が居たりして。
しかし、流石にフリースタイルラップをしている人はいませんでした。
本書は、フリースタイルラップをしている著者と、これから始めようとしているサラリーマン、OL、学生との対話形式で進んでいきます。
初心者との対話形式なので、初心者にもわかりやすく書いてくれています。
ラップについて、また、バトル形式のフリースタイルラップについて、詳しく解説しています。
OLさんは、キーボードを打つ音がうるさい社員をディスるラップを、サラリーマンは合コンでモテようとするラップをと、それぞれ作ったりします。
ちなみに、ディスるとは、否定するという程の意味です。
フリースタイルラップでは、相手と対戦するもうな形で交互にラップを言い合います。
勝つためには相手をディスったり、自分はスゴイみたいなアピールをしたり、という事をします。
ラップの曲紹介あり、バトル内容の紹介あり、パンチラインの紹介あり、対談あり、といったかなり盛りだくさんの内容です。
著者の出身は、偶然なことに全く同じ町です。
ラップの歌詞に、この町で一生過ごすのは嫌だと親友に打ち明けた、というような物がありました。
確かに良い歌詞ですが、地元でお茶屋さんを継いでいる友達なんかを思い出すと、少し複雑な思いがしました。
ラップに少しでも興味がある人は、とても楽しめる内容になっています。