愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『人間の偏見動物の言い分』高槻成紀

f:id:kazuyoshisan:20220329162705j:image

蝙蝠は中国で好かれている

福と同じ発音のため

 

18から19世紀に航海のためあちこちの無人島にヤギを放した。人の食物として役立ったが、生態系を壊した。

 

欧米では知能が高いからという理由でイルカを保護しようという人たちがいる

→なぜイルカの調教に反対しないのか

→なぜ同じ野生動物のシカを捕獲するのに反対しないのか

 

自然界と人間とは独立した論理で成り立っている

 

生物の高等、下等という認識は、非常に主観的なものである

 

パンダは可愛くても野生動物である

パンダを集団として野生に戻す努力をすべき

 

日本の自然は守らなければならないような弱いものではない

恐れ、なだめ、感謝する対象としてきた

 

糞は不快だとするのが一般的な感覚

しかし自然の成り立ちや、糞虫の役割を理解すると、その認識は変わる

死体に群がるアジやシデムシも同じ