愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『KGBスパイ式記憶術』デニス・ブーキン カミール・グーリーイェブ

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スパイのもたらす情報や活動の成果は、時に国家の存亡に関わります。

そのため、スパイのパフォーマンスをあげることは、国家の至上命題です。

ソ連諜報機関であるKGBに入り、その仕事をする、という格好で本書は進んで行きます。

 

注意力のコントロール

時計の文字盤を詳細に観察する。

いつの間にか別のことを考えているのに気づく。さらにまた別のこと。次にまた別のこと。

気づいたら、直前に考えていたことを思い出し、さらにその前に考えていたことを思い出し、時計の文字盤まで戻る。

 

読書の最中にいちど休止する。

人物の顔、動き、風景などを思い起こす。

 

普段よく行く場所を記憶から再現する。

壁、床、天井、家具、さらに別の角度からもその風景を見てみる。

 

近い過去、例えば今朝を思い出す。

知らない分野の単語を、発音や象徴を使い、視覚的にイメージする。

サラリー → セロリ
幸福   → 笑顔

外国語の単語記憶法
ツアソウ → 辛そう → 辛そうな人がトイレ
ミンピエン→ 民兵  →自衛隊の名刺
ヨウイウ →もう言う→ 躊躇いつつ、よう言うストーリー記憶法

場所記憶法

 

記事を読む→意味のまとまりに分ける→それごとにテーマやキーワードを決める

 

人の写真を見る→他人と違う特徴を見つける

 

タクシー運転手、店員、美容師に話しかける信頼関係を築く

 

作業前に所要時間を予測する→確認する

様々な問題に対してその結果を予想する

 

受付の女性や店員さんなどを観察→家族がいるか、どんな生活かなどを推測する

 

生まれた時から現在までの自分の人生を1年ごとに復元してみる

 

単語を見て口に出さずに、反意語を言ってみる


様々な学習をするときに、記憶しやすいのはとても有利に働きます。

また、日常生活においても記憶ができると便利な事は多々あります。

スパイとまではいかなくても、きっと役に立つはずです。