愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『M omo』ミヒャエル・エンデ 河合俊雄

f:id:kazuyoshisan:20210209102711j:image

児童文学は本来大人が読んで面白いものです。

示唆や比喩を理解出来れば、より深く読めるものも多いです。

だから、読書に児童文学を取り入れるのは、とても有意義になる場合があります。

 

まれびと(客人、来訪神):聖者でありながら乞食でもある

 

主人公は子供→未来への可能性を持つ物語

 

身なりに気を使わない→世俗と価値観の異なる生き方

 

人は多くの中の1人、いなくなっても変わりは無い

人は多くいるが同じ人はいない、世の中で一人一人がそれぞれ大切

 

自分の話をせず、黙って最後まで人の話を聞くのが大事

 

次の一歩、一呼吸だけ考える

自分が今ここに存在できる

今が楽しく充実する

 

三はある一つの世界の調和構造を形成する

4つ目が入ると、物語が動き出す

 

ゲームなど目的がハッキリした玩具は自由に遊びにくい→想像力が低下

物事が全て決められている→想像力が低下

 

早すぎるアクションは失敗しやすい、それをするのに良いタイミングがある

→星の時間、今だと感じる、ここで動く

 

失敗も大切、次に成功しやすくなる

 

真実は誰かと共有しなければ意味がない

 

死は知れば怖くなくなる

 

無は充溢に等しい

 

心理療法ではクライアント自身が不安を作っているケースがある

1度目に無になると良い

心の働きが止まれば不安は生まれない

 

心理学者の視点で読み解くと、こうなるのですね。

子どもの頃は何を感じて読んだのか、今は覚えていません。

大人にも面白い。

だから子どもに面白くないわけが無いですよね。

いや、逆か?

子どもが面白ければ、大人も面白いのかな?