愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『100分de名著 荘子』玄侑宗久

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古い和語に「たまかぎる」というものがある

玉が仄かに輝く

ゆかしい光、ダイヤより真珠のような、漆の艶の特徴でもある

 

天からみれば、全ては等しい

 

主観はあてにならない

自分の勝手な理由で可否を決めがち

 

我がでたら、もう自然ではない

 

脳はそれぞれの体験や思い込みを記憶している

そして、それを元に判断してしまう

 

効率を追い求めるのは、恥ずかしい

 

聖人は愚鈍

 

中国禅の開祖はインド人の達磨

 

禅が広がる時に、農耕などの労働が解禁された

そのかわりとして、肉や魚を食べないことにした

 

坐忘

五感、我を忘れて肉体から離れ、全てと一体になること

 

為合

しあわせ、天が為すことに合わせるしかない

 

仕合

しあわせ、相手に人が合わせる

 

脳科学では人間には主体性はない、とされている

何者にも左右されない全くの自由な意思はない

 

変化に対処することで得られる楽しみ

 

儒教:目標や計画を重視

荘子・禅:今だけに集中

 

明日できることは今日やらない

 

不測に立ちて無有に遊ぶ

考えるな、感じろ

 

無意識がベスト

それには反復練習

 

自らよりも、自ずから

 

分別、感情、好き嫌いには流されない

 

やがて死ぬ けしきは見えず 蝉の声

 

車の運転ができるように、悟りもなれたら現れる

 

天から見れば全ては釣り合っている

その高さから見れば区別も対立もない

 

天地の間、この空間全てが棺桶

 

身体の感覚が中心に集まり、理性がうすれ、周囲に溶け込む感覚

 

移り変わる、死ぬ、枯れるのに、原因や目的はない

 

自分らしく

自主的

自発的

これらは自己の欲望に従っているだけ

 

対をなすものは、どちらも肯定可能

 

すべての人や生き物には、その視点がある

自分の視点もわそれらの一つに過ぎない

 

理性を習慣化する

無意識に自然にできるようになる