愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『メザスヒカリノサキニアルモノ若しくはパラダイス』松本大洋

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ある劇団が行なった公演の台本を、物語りにした作品です。

トラックの運転手さん四人が登場します。

 

作者は『ピンポン』や『花男』などの漫画も描いています。

それぞれ独特の雰囲気があって、好きな人は大好きな作品です。

映画化もされています。

 

ラジオ局で放送している場面から、物語は始まります。

そして、トラックの運転手さんたちが登場してきます。

夜のドライブで、ラジオを聴いている様子が浮かんで来ます。

運転手さんたちは、無線でやり取りをします。

取り留めのない話で、何だか本当にありそうな気がしますが、実際はどうなのでしょうね?

 

それぞれの運転手さんが、キザだったり、口が悪かったり、家族に虐げられていたり、個性的です。

そして、タイトルにあるパラダイスは、ドライブインにあるお店の名前です。

ここの店員さんの個性も、相当に強いです。

 

笑うところが随所にあって、ナンセンスなお芝居の気がしますが、何かを考えさせられるような…。

芝居好きの人は、一般の人よりもさらに楽しめるかも知れません。

 

 

 

花/メザスヒカリノサキニアルモノ若しくはパラダイス

花/メザスヒカリノサキニアルモノ若しくはパラダイス

 

 

 

メザスヒカリノサキニアルモノ若しくはパラダイス

メザスヒカリノサキニアルモノ若しくはパラダイス