働いているのに収入が少ない、もしくは足りないという状況に陥ってしまっている人たちがいます。
本書は、様々なワーキングプアの方々が自身の身の上を独白する、という形で進みます。
会社が倒産したため、急いで次の職場を探したけど、なかなか就職先が見つかりません。
50を過ぎていると、年齢オーバーで面接すら受けられない場合も多いです。
どうにか就職できたものの、給料は前職の半分も行きません。
マンションのローン、子どもの学費、それ以前に日々の生活費も切り詰めなければ、やっていけません。
専業主婦だった奥さんも、パートで働き始めます。
二人の収入で何とか暮らしています。
おおよそのディテールは上記の通りです。
その方によって、きっかけが交通事故だったり金融不況だったりします。
また、借家やマンションや持ち家など、環境もまちまちです。
しかし、どの方も少しのきっかけで、ワーキングプアになってしまいました。
という事は、誰でもいつでもそうなる可能性がある、ということかも知れません。
考えると、相当怖い話です。