著者は落合博満。
プロ野球チームのロッテオリオンズで三度の三冠王に輝き、20年近く現役を続けた。
その後野球解説者や指導者として活動し、中日ドラゴンズの監督に就任。
リーグ優勝や日本一を勝ち取る。
そんな著者が、監督としての采配について語っているのが本書です。
自分で育つ人になる。
孤独に勝つことで勝負に勝てるようになる。
嫌われている、相性が合わない、は逃げ道である。
ビジネスマンも野球選手も、3つの敵と戦っている。それは自分、相手、数字である。
一流には自力でなれるが、超一流には協力者が必要。
負けない努力が価値につながる。勝てないときは負けない努力をする。
勝負に絶対は無い。しかし、最善の策を講じていけば、仮に負けても次に勝つ道筋が見える。
重要なのは、自信をつけさせ、それを確信に帰ってやることである。
好きにやることには責任が伴う。好き勝手とは違うのだ。
任せるところは、1ミリも残らず任せきる。
高知にすべてを任せきる。しかし、すべての責任をのは、監督である。それが私の仕事だ。
データに使われるな。データを使え。
情報管理こそ監督の仕事。
リーダーは部下に腹の中を読まれるな。
自分の腹の中を読まれてはいけない。それがプロフェッショナルの仕事なのである。
常に全力を尽くす事は、明日に希望を見いだすことでもあるのだ。
常に考えておくべきなのは、負けるにしても、どこにチャンスを残して負けるかと言うことなのだ。
勝負の世界においては、1番と2番には、天国と地獄に例えられるほどの差がある。
著者はプロ野球と言う過酷な環境で、かなりの期間にわたって戦ってきた。
選手として、解説者として、監督として様々な立場でその世界を見てきた。
その経験から出てくる言葉には、やはり相当な力がある。
変わった人のようにメディアで取り上げられる事もあるが、本書で出てくる内容は至極真っ当なものばかりです。
しかし、それをストイックに継続出来るところが、常人と違うのかも知れません。