愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『日本の哲学者とお茶を飲む』白取春彦

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西田幾太郎

人の心を目的にする。人の心が1番大切。

素直にまっすぐに、世間や損得を考えず無邪気に生きる。

 

三木清

成功と進歩は同レベル。上へと進んでいく。幸福は違う。より上のものはない、満足した状態である。

 

鈴木大拙

真人・分別を脱いだ1人の人。心と体が一致している。我慢して人のために尽くしたりする人。→人を動かすような力が出る。

分別は実社会では役立つ。しかし、真剣で深刻な疑問には無力。だから、自分で体験しよう。

「甘い」は舐めて感じないとわからない。言葉で分かっても、それは、ナンセンスだ。

二宮尊徳

一円・男がいるから女がある。主がいるから家臣がいる。それぞれに上下は無い。
推譲・余ったお金は他人に譲る。地位や名誉も同様にする。

 

田中正造

人のためになるには、その人たちの1人になり、全てを分かち合う。


兼好法師
名人に慢心は無い。

常に高みを目指す→自分はまだまだ→慢心誇りなし心はもともとない。何にも触れなければ、心は穏やか。雑多に入れないのが良い。

 

道元

心身脱落。迷いや我がなくなる。静か。無。

修行とは悟りである。生活の全てを一生懸命に行う。

心身一如・身と心は1つのもの。これがあって初めて生命が成り立つ。

生も死も、薪も炭も灰も、時間も全ては、大きな生命の仮の表れである。

 

世阿弥

哀れや悲しみがあって、美しさがある。

諍いの心があってはならない。

それは他者や自己にも同じ。見栄や慢心につながる。
せぬ、工夫。あえてしないことにより、空白が花となる。

初心忘れるべからず。その年齢ごとの初心がある。その年齢ごとに身に付けるべきものがある。