偏差値が40以下の底辺高校。
そこでは、とても高校とは思えない風景が広がっています。
学級崩壊や、不良が集まる高校と言うわけではありません。
ただ、学力、注意力、人間力が欠落しているだけの高校生が集まっている高校です。
朝、登校途中に可愛い子を見つけたら、そのまま教室に連れてきてしまいます。
学校内には二日酔い生徒専用の仮眠室が常備されています。女生徒は、キャバクラやスナックなどのお水系のバイトで夜中まで働いていたりします。
九九ができない生徒、A-Zが書けない生徒がクラスのほとんどを占めます。
テストはあまりにも点が取れないため、二択にしたり、問題文に〜なうと入れて生徒に興味を持たせようとしたりします。
教室や屋上で、流しそうめんやバーベキューや鍋パーティーを開催します。
校外マラソンを実施すると、クラスの半数以上がそのまま帰宅してしまいます。
運動会や文化祭など大切なイベントも半数が欠席してしまい、午後には中止になることもあります。
逆に学校中退した人が修学旅行や運動会などの行事に参加していることもあります。
読んでいて、本当かな、と思うようなエピソードが満載です。
しかし、本書をまとめた日本底辺教育調査会のメンバーには、現役の高校教師、文部科学省関連の資料作成に携わるライター、教育問題を主催するジャーナリストが含まれています。
そのため、ある程度信頼できる内容になっているはずです。
実際にこういった高校に通っていた人たちから見たら、常識なのかもしれません。
しかし大多数の人は、かなりのカルチャーショックを受けるはずです。