愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『プロカウンセラーの聞く技術』東山紘久

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カウンセラーという職業があります。

彼らの職業は、聞くことです。

 

聞き上手は話さない。話が下手だったとしても、話すよりも聞く方が好きだと言う人はいません。

 

受容で聞く。賛成ではなくても、相手のこととして肯定する。

相手(キウイが好きです)

自分(この人はキウイが好きなんだ)

このように自他の区別が大事です。

 

オウム返しは、全く同じ言葉でしましょう。

相手(驚きました)

自分✖️(びっくりしたんですね)

自分○(驚いたんですね)
相手(聞いてるの?)

自分○(驚いたんでしょう?)

自分✖️(聞いてますよ)

 

相槌で(わかります)はNGです。

他人の心は究極的には、その人だけにしか分かりません。そのため反発されやすいのです。

 

話し手からの質問には、あなたはどうですか?と答えましょう。

聞き手は話し手より偉いわけではありません。

自分の助言をすることはやめましょう。

情報を伝える事なら良いです。

 

例)全てを知られていると言う妄想を持つ人へ対処するための会話

自分(あなたが朝に何を食べたか、私にわかりますか?)

相手(それはわからないでしょう)

自分(私たちは、今外を歩いている人よりも、会話をしている分だけ関わりが深いですよね。それでも朝、何を食べたかさえわからないんですよね。)

 

相手の事は相手の事として受け入れましょう。相手からの指摘も同様に受け入れましょう。

 

会話を波にのせたい時には、でも.しかし.だけどなどの逆説は使わないようにしましょう。相手の抗議や愚痴をしっかり聞きましょう。

もし自分に落ち度があることであれば、あやまったり償ったりしましょう。

 

不必要な説明をしない。必要なのは受容と共感です。