愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『タメダンナ図鑑』井上ミノル

奥さま方からすると、ダンナさんにたいして、(ダメだなぁ)と思うことは、きっとあるはずです。 それぞれを、シーン別、パターン別、さらには具体例をひいて、次々と紹介しています。 いやぁ、ダメなダンナがたくさんあるもんだなぁ、なんて思っていたら。 『…

『宇宙兄弟』

2030年 にも、まだなっていない近未来。 それがこのマンガの舞台です。 主人公は、小さい頃から宇宙に憧れを持っていた兄弟です。 弟は月に行ってヒーローに。 兄は普通のサラリーマン、でしたが上司に頭突きをして退職します。 それから就職活動をしている…

『刑務所わず』堀江貴文

元ライブドア社長の堀江貴文氏による、獄中記シリーズの一冊です。 マンガ部分があり、エッセイ部分があり、日記部分があり、対談部分があり、と様々な角度から書かれていて、こちらを飽きさせません。 衛生係という老人介護のような仕事をしたり、手書きの…

『死ぬまでに行きたい!世界の絶景 日本編』詩歩

あちこちを旅して、素晴らしい絶景を写真で紹介している、著者。 前作では世界各地の絶景で、今回は日本各地の絶景です。 春夏秋冬、北海道から沖縄、山川海と様々なシチュエーションの、思わず息を呑むような写真が盛りだくさんです。 しばらくは旅行に行か…

今年学びたいこと

世間では、ムダなものは排除しよう、というのが最近の風潮ですよね。 不必要なものは持たない。 時間の短縮や節約。 など、それぞれ確かに理にかなっています。 しかし、全ての経験に無駄なものは無い。 という考え方もあります。 一見無駄でしかない知識も…

『昭和遺産 巡礼1703景へ、』平山雄

昭和の雰囲気がすきで、各地のレトロなスポットを周っている著者。 それらスポットの写真と解説、さらにはそこの喫茶店の店主とのお話などを、これでもかと紹介しています。 人によっては、ただ古くさいと感じてしまうかも知れない、建物や看板や文字たち。 …

『アル中ワンダーランド』まんしゅうきつこ

主人公である著者が、飛行機の声を聞くところから、物語は始まります。 もとい、飛行機に模した宇宙船による、宇宙人の声を聞くところから、物語は始まります。 アル中の話です。 笑えるし、笑えないエピソードのオンパレードです。 そのように、帯にも書い…

『パーマネント野ばら』西原理恵子

ある田舎の漁師町にある、パーマ屋さん。 そこで働く娘さんが主人公のマンガです。 物語は、主人公とそれを取り巻く女性たちによって、進行していきます。 ほとんど刑事事件のような出来事や、下品とも感じられるほどあけすけな会話があったりと、かなりどぎ…

『中高年自殺』高橋祥友

中高年の自殺が、日本では社会問題になっています。 日本では、年間三万人の人たちが、自ら命を絶っているそうです。 世界で見ると、とりわけ多いわけでは無いのでですが、それでも何とかしてあげたいことには変わりないですよね。 著者は精神科のドクターで…

『イワンのばか』トルストイ民話集

ロシアの民話を9編集めたものです。 トルストイやドストエフスキーなど、ロシアには多くの文豪や名作があります。 表題作の『イワンのばか』は、アンナ・カレーニナを思い出させました。 軍人よりも、商人よりも、農作業で食べる物を作ることが素晴らしい。 …

『東京六花街 和のこころ』

東京で芸者遊びが出来る場所を紹介してくれています。 場所だけでなく、どんな遊びをするか? いくら掛かるのか? そのシステムは? などなど微に入り細に入り解説されています。 それぞれ有名な花街を紹介しているのですが、八王子にも居るというのは初めて…

『妄想シャーマンタンク』ゲッツ板谷 西原理恵子

フリーライターとして数多くのエッセイを書いている著者。 家族も集まる友人達も、粒揃いでキャラがたっています。 どの話もテーマは笑いです。 悲しかったり、怒りたくなったり、理不尽だったりと、様々な出来事が著者を襲うのですが、それらは全て笑えるエ…

『100分de名著 名作セレクション』

NHKで放映されている番組の書籍版です。 出来れば読んでみたい著書や、名前は知っていたけど読んでいなかった著書や、読んだけど難解で理解しにくかった著書など、様々な名著が紹介されています。 すごく短く解説されているので、これはこれでありです。 し…

『家を買って金持ちになる家族 貧乏になる家族』

著者は自身も2回家を買って失敗した経験がある、と述べています。 それを踏まえて、どのように家を買うことを考えたら良いか? 現実的に、何に気をつけたら良いか? などを解説しています。 賃貸の方が有利だとも言われる昨今。 色々な家をどんどんレンタル…

『うつヌケ』田中圭一

会社員をしながらマンガを書く、という活動をしてきた著者。 実は10年以上もうつで苦しんでいたそうです。 景色から色が無くなり、食べ物からも味がしなくなり、かなり辛い状態なのが見ていてわかります。 そんな状態から抜け出した著者が、同じような苦しみ…

『世界はジョークで出来ている』早坂隆

トランプ大統領 習近平主席 金正恩委員長 朴槿恵大統領 などなど。 世界の有名な政治家たちを、ジョークの種にしています。 それだけ彼らは、キャラがたっている、という見方が出来そうです。 それぞれの国民についてのジョークもあります。 日本人は、不思…

『孔子』和辻哲郎

世界の歴史において、偉大な賢人として名前が上がる事が多い、孔子について解説した著書です。 孔子は神々の話を嫌った 学識にとらわれるな。それが最後のものではない 60にして耳従う 死の間際数年しか、自らを許さなかった 君子:馬鹿のように見える。言葉…

『一つのメルヘン』中原中也ほか

様々な詩人による詩が次々と出てきます。 詩の後に、作者のとても簡単な略歴が載っています。 それぞれの作者で、色々なことを考えているのが、とてもよく分かります。 熱かったり、繊細だったり。 ストレートだったり、抽象的だったり。 同じような思いを詩…

『もっと知りたいレオナルド・ダ・ヴィンチ』裾分一弘

イタリア、ルネサンス期の巨匠である、レオナルド・ダ・ヴィンチ。 最後の晩餐やモナ・リザが有名です。 それらの絵画とその解説や、エピソードなどを紹介してくれています。 レオナルドの師匠は、彼の描いた絵を見て、自らの引退を決めた 絵だけでなく、様…

『決断』

目の不自由な人。 そんな二人の男女が惹かれあったとしたら。 おそらくただ一人で生きていくのも、目の見える人に比べると、困難を伴うはずです。 しかしこの二人、夫婦なのですよね。 そしてお子さんもいらっしゃいます。 生まれつき目が見えない奥さんは、…

『ブチ抜く力』与沢翼

かつて秒速で億を稼ぐ男、として話題になった、与沢翼氏の著書です。 当時は山手線の広告をジャックしたので、記憶している人は多いかもしれません。 一時期はほとんど一文無しになってしまったそうですが、投資などでまた巨万の富を得たようです。 そんな著…

『心はあなたのもとに』村上龍

投資家として成功を修め、経済や時間的な余裕を持つ主人公。 風俗嬢に惹かれてメールのやり取りを始める。 そんな彼女は1型糖尿病という難病を抱えていた。 著者は1型糖尿病の存在を知ってインスピレーションを得て、本書を執筆したそうです。 冒頭でヒロイ…

『小泉八雲集』小泉八雲 上田和夫訳

『怪談』があまりにも有名な小泉八雲氏の作品集です。 耳なし芳一 ろくろ首 のっぺらぼう その他にも、小泉八雲氏が生活していた当時のお話も出てきます。 その頃の日本人はとてもよく笑っていた様子が出てきます。 その記載で『東京で暮らす』を思い出しま…

『100分de名著 史記』司馬遷 安田登

中国でも名高い歴史書である『史記』を、能楽師の安田登氏が読み解いてくれたのが、本書です。 聖:人が高いところで大きな耳で聞き、それを口で話す様子。聖人とはよく聞くことができる人 甲骨文字は5千字。そのうち3千字は解読されていない。 中国政府が多…

『伝説のニッポン人』

知らないだけで、すごい日本人はたくさんいました。 その中で、主に海外で活躍した戦争前後の人たちを、紹介しています。 アメリカで映画俳優として大活躍した人。 朝鮮で孤児を引き取っては育てることを、実に100人以上も続けた人。 あらゆる土地の調査を自…

『大人のための国語ゼミ』野谷茂樹

文章をわかりやすくしよう、というのが本書のコンセプトです。 ありますよね、読んでいてさっぱりわからない文章。 一体何が言いたいんだろう?というような。 しゃべっていてもそうですけど。 不必要な部分を削ぎ落とすこと。 そのためには、言いたい事をし…

『椿姫』デュマ・フィス

オペラとして有名な『椿姫』をわかりやすくマンガにしてある著書です。 貴族の集まる社交会から物語は始まります。 主人公はそこに参加している青年、ヒロインは同じくそこに参加している女性、ただし売春婦です。 そんな身分でも社交会に出入り出来るという…

『折れない心をつくるたった1つの習慣』植西聰

人の言葉に左右されない方が楽しく生きられる 自分の気持ちがマイナスになる原因を見つけ、それを避ける 笑顔をつくる マイナスの気持ちがプラスになる 待つより自ら行動する 悪い言葉を言いそうになったら深呼吸 今やるべきことに集中する 想像でも成功すれ…

『君たちはどう生きるか』吉野源三郎

数十年前からある著書が、つい数年前にリバイバルでブームになったものです。 自分を中心に考えていない人はまれ 天動説と同様、真実は見えない 人間として立派になる 人同士が好意を尽くして喜ぶのは美しい 人として正しいことをしていれば、どんな境遇でも…

『ハゲの文化史』荒俣宏

やはり著者はハゲています。 でないとウソ、というかそこまでハゲに興味を持たない気がします。 ハゲに対して治療法 様々な髪型 歴史におけるハゲ 題材はハゲ。 ふざけているようにも思えますが、内容はいたって真面目です。 本気で悩む人もいる問題ですが、…