愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『東大教授がおしえるやばい日本史』本郷和人

 

東大教授がおしえる やばい日本史

東大教授がおしえる やばい日本史

 

 

 

小学生の娘が通っている塾の、公式教材?です。

流石に教科書ではありませんが、プリントとして配られたそうです。

日本史の登場人物をスゴい面とやばい面の2方向から、紹介していきます。

偏りが無くなり、興味を持ってテンポ良く読めます。

 

日本で初めて王になった女性の卑弥呼はすごい。

でも、実は引きこもりのおばあちゃんだったところは、やばい。

 

中大兄皇子はクーデターを起こし天皇中心の国を作ったのは、すごい。

弟の奥さんである額田王を奪って自分と再婚させた。しかし、額田と弟の大海人が密会しているという短歌を宴で発表され、それが『万葉集』に乗って、ほぼ永遠に残ってしまったのは、やばいです。

 

源義経は戦で大活躍してすごいのですが、世間一般のイケメンのイメージとは違い、遠くからでも分かるくらいのチビで出っ歯だったのはやばい。

 

このように、すごいの所には覚えておくべき教養が書いてあり、やばいの所で笑いがあります。

また、やばいエピソードによって人物のキャラが立ち、さらに覚えやすくなるかも知れません。

 

聖徳太子藤原道長源頼朝足利尊氏織田信長豊臣秀吉徳川家康土方歳三坂本龍馬西郷隆盛伊藤博文犬養毅吉田茂などの重要だったり、魅力的だったりする人物が紹介されています。

 

もちろん日本史の勉強には、これだけでは足りません。

しかし、あまり日本史に興味を持てなかったり、苦手だったりする人には、是非おススメしたい一冊です。