愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『安楽死・尊厳死を語る前に知っておきたいこと』

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かなり辛いであろう状態で生きている人を「きっと死にたいだろう」

「死なせてあげても構わない」

という判断基準があるとする。

それは同じような状態で「生きたい」と思う人に圧力にならないだろうか?

 

自殺幇助

幇助自殺

安楽死

尊厳死

延命治療の中止

これらの定義や違いは曖昧だと、著者は言う

 

それはそうだろう

世の中の全ての言葉は、全ての人により定義は多かれ少なかれ異なる

主観が必ず入るからだ

それでも、特にこのような重大な問題を考える場合、言葉の定義をまずは擦り合わせる必要がある

それが出来て初めて、お互いの考えを理解し合えるのだろう

 

なかなか前途多難な問題だと感じた

まずは当事者同士が納得するしかないのだろう

誰もが見て客観的に納得なんて、恐らくないのだから