愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『100分de名著 相対性理論』アインシュタイン 佐藤勝彦

光は光量子(光子)である 時間は相対的 見る人により尺が伸縮する 見る人により同時に起きたり、同時ではなかったりする 動いているものの時間は遅れる 止まっている人から見ると、動いているものは縮んで見える 時空=3次元+時間 →時間と空間は互いに関係し…

『100分de名著 未来へ続く進化論 種の起源』ダーウィン

人種差別や奴隷制度は不正 ミミズも人も、全ての生き物は平等 地球上の生物はすべて、最初の1つから変化したものである 農家は昔から変異を利用した品種改良をしていた たまたま生じた変異で、有利なものが残ってきた 生存や繁殖の競争により多様性が生まれ…

『南極物語』

児童向けの図書で、一期一会というシリーズの一冊です。 博物館に剥製があります。 それは南極という極限の地域で、犬だけで生き抜いた立派な二匹です。 十五匹のカラフト犬。 人に飼育されていたため、自ら獲物を取る訓練などはしていません。 ところが人間…

『100分de名著 良寛詩歌集』中野東禅

どん底目線 誰に対しても、社会を見るときも 徹底した言語化 見たり感じたことを、和歌、漢詩、で常に表現 失うと無力感や悲しみが生じるが、それで見えてくるものもある 愚 バカに見えるほど、正直で誠実 自ら労働し、布施に頼らない僧もいる 他国坊主に土…

『良寛』

良寛という和尚さんはとても有名です。 宗祖でも無ければ、一休さんのように破天荒キャラでもありません。 ではなぜ有名か? それは、自然体、ではないでしょうか。 ある程度の地位を捨て自らがどん底の乞食僧になることで、どんな相手にも優しく接するとい…

東京は今日も雨ふり

今週のお題「雨の日の過ごし方」 雨。 朝のウォーキングは断念。 花壇の水やりは不要。 乾かないから洗濯はしない。 昼は外食をやめて、冷凍弁当を食べる。 フットサルも断念。 動画を見て次に備える。 読書。 日本史、中国語、宇宙飛行士のマンガ。 雨の日…

『ムーミン谷の彗星』

ムーミンはカバではありません。 アニメを見た人ならわかるトリビアですね。 ムーミントロールの少年が主人公です。 スニフというヒゲのある小さい動物がお友達。 この物語はムーミン谷に彗星が衝突するまでを描いたお話です。 大変なことなのだけど、どこか…

『イソップ物語』

太古の昔からある物語集です。 お話のそれぞれから、ある教訓を得られるようになっています。 本書では、その一つ一つに、イラストレーターが挿絵を描いてくれています。 ひょっとしたら絵が主役と言っても良いくらい、ページに占める割合が大きいです。 も…

『コックサッカーブルース』村上龍

エロ本を作る出版社の社長が主人公です。 その彼は40手前で奥さんと子どもと別居中。 その部屋に見たこともない女性が闖入してくることから、全てが始まっていきます。 振り返るとバブル時代ですが、書かれた当初はバブルとはわかっていません。 多額のお金 …

『人生リセット留学』

ミドルエイジ・クライシス 人生が半ばに差し掛かり、自分の人生はこれで良いのか?今の生活は最善と言えるのか?などなど、不安を抱えて辛くなってしまうこと。 筆者は自ら気づかないうちに、この状態になってしまいます。 漫画家なのに全く描けないという、…

『星に願いを いつでも夢を』村上龍

『すべての男は消耗品である』という、実にインパクトのあるエッセイ集を出し続けてきた著者の、2016年作のエッセイです。 気づけば著者は60歳前後なのですね。 もう数十年続いているというわけです。 興味のあることを小説として執筆しつつ、エッセイにも書…

『100分de名著 最期のことば』ブッダ 佐々木閑

ブッダの教え=原始仏教 自分で自分を変えようと言う自己鍛錬システム 外ではなく心の内側に目を向ける 合理的で論理的な教え ブッダの教えに従いサンガ組織で修行する サンガは拡大ではなく維持を目指す リーダーがいないことが大切 タイ、スリランカのお寺…

『100分de名著 果てしなき不条理との闘い ペスト』アルベール・カミュ 中条省平

現在のコロナウイルスが蔓延している状況は、本書と近いものがあるようです。 気持ちをどう持つか?振る舞うか?それらのヒントになる著書と言えそうです。 カミュは暴力や殺人に、否、と言い続けた 世界は不条理である、人が不条理でも良いのか? 神に頼って…

要・不要

今週のお題「やる気が出ない」 朝目覚ましアラームが鳴る。 止める。 起きる。 ウォーキングに行く。 歩きながら言語学習、スマホで音を聞きつつ同じ様に発音する。 この方法が効率が良いらしい。 犬の散歩をしている知人に会って、声をかけられる。 「お散…

『約束』石田衣良

傷ついた少年が主人公の短編集です。 大人でも心が傷つくのは苦しいのですが、子どもにとっては相当厳しいはずです。 そんな子どもたちが、どうやって傷を癒して、日常を取り戻すのか? 不思議で心温まるお話たちです。

『この世に宗教は存在しない』白鳥春彦

宗教の本質、これらについて自分が納得できるの哲学で解剖した著書です 思想も宗教化することがある マルクス主義、民主主義 健康志向、嫌煙志向 →ファシズム宗教 宗教が何かという強い定義はない とりあえず聖典を読む これには生き方や考え方や倫理につい…

『十一色の硝子』遠藤周作

十一からなる短編集です。 それぞれは独立した物語で、時代は戦後で同じですが、主人公や場所は様々です。 日本、フランス、キリスト教、生と死。 どうしようもなく重くて暗い雰囲気の垂れ込めている、それにより全ての物語が繋がっている、そんな不思議なお…

『知識ゼロで楽しく読める宇宙のしくみ』

太陽とか銀河とか星雲とか。 NASAとかJAXAとか人工衛星とか。 小学生でもわかるように、易しく書くいてくれています。 宇宙の恐ろしさや果てしない深さがあまり感じられないような作りにも思えます。 子どもがこれを読んだら、きっと宇宙飛行士になりたくな…

『死ぬときに幸福な人に共通する7つのこと』

終末医療に携わる医師による著書です。 余命があと少しだとわかっている人たちが、著者の診る患者さんです。 そんな人たちは当然、自らの死に向き合わざるを得ません。 死を迎える人々がどのようにそれまでを過ごすのか? それが『亡くなっていくときに幸福…

『山頭火句集』種田山頭火

学生時代に凄い句家がいる、と聞いて以来ずっと頭の隅にありつつ読めていなかった、種田山頭火。 たくさんの句と日記を収録した、贅沢な一冊です。 句編 自然を見つめる目や、自身の心境がありありとわかる、秀逸な句が並びます。 日記編 飲み過ぎて反省する…

『カンブリアンモンスター図鑑』

カンブリア紀 爆発的に、様々な生物が誕生したそうです。 豊富なバリエーションとフォルムは、宇宙の生命体か空想上のものかと見紛う、とても刺激的な生き物ばかりです。 これらが、過去の地球に実際に存在していたのです。 本当に不思議な感じがします。 一…

『心をととのえて楽にいきる言葉』

もしかしたら、今が一番苦しい時代なのかも知れない。 なんだか忙しいというか、やる事が多いというか? でも、やらなければならない。 一体どうしたら良いのだろうか? そこで、気持ちが整っていれば楽に生きられるだろう、というのが本書の提案です。 病は…

『ほしいものはなんですか?』益田ミリ

主人公は小学生の女の子。 と、そのお母さん。 と、その義妹。 登場人物は、ほとんどこれだけで、それぞれに見せ場があります。 歳をとるのが嫌なのは何故か? 幸せとは? 仕事とは? 様々な解答のない問題が提起されます。 人はやり切れない思いを、どこか…

『二月の勝者』

私立の中学校を受験する子達に向けた塾の講師が、本書の主人公です。 小学生たちが受験勉強に四苦八苦する姿は、本当に健気です。 まだまだ子どもでもあり、浪人が許されない事もあり、実に過酷です。 ドリームクラッシャーの母親、保健室登校の子などを見て…

『不思議の国のアリス完全読本』

有名な童話である『不思議の国のアリス』と、『鏡の国のアリス』を解説しながら収録してくれている著書です。 挿絵もバッチリ入っています。 元々は、著者が知人の女の子たちに向けて話した、創作話です。 それを作り込んで世に出したものが本書です。 非日…

『世田谷一家殺人事件 侵入者たちの告白』

数多くの証拠物を残しつつ一家三人を惨殺した、あまり類を見ない殺人事件。 この事件は、未だに解決されていません。 著者は丹念な取材により、この事件を解き明かしていきます。 以前同じ事件についての予想で書いたものを読んだことがあります。 そこでは…

家の中で世界の全てを見る

今週のお題「おうち時間2021」 ある作家は、日に3〜4時間を読書にあてると、自身の著書で明かしていました。 語学や資格の習得には、それに応じて数百〜数千時間を学習に費やす必要がある、とされています。 撮り溜めていて見ていない動画や書籍は、思い出す…

『仏典童話』

様々な仏教の経典から抜粋したお話を、子どもに向けて易しかわかりやすくしたものです。 お釈迦様がスゴい! というのではなく、市井の人たちがそれぞれの出来る範囲でよい行為をする、というお話が多かったです。 これが仏教の象徴のように感じました。 良…

『科学の名著50冊がざっと1冊で学べる』西村能一

ノーベル化学賞を受賞した白川英樹氏。学生の頃に何度か『ロウソクの科学』を読んだが、ついに完読できなかった ホーキング博士はこう言った。 科学の最後の目標は全宇宙を記述する単一の理論を導くこと=統一理論 働きバチの一見利他的行動に見えるものは、…

『失踪日記』

マンガ家として活動していた著者。 ある時原稿を落とすのをきっかけに、家を出て失踪してしまいます。 その間、ホームレスとして野宿生活を営んでいた時の貴重な資料となるマンガが、本書です。 また、家に帰ってマンガ家として活動を再開するのですが、それ…