愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『独学術』白鳥春彦

今週のお題「読書の秋」

 

独学術 (ディスカヴァー携書)

独学術 (ディスカヴァー携書)

 

勉強はとても大事です。

突き詰めれば、勉強は独力でしていく必要があります。

そのため、どのようにそれを行うべきかを知っておくと、とても良いです。

 

自己努力をすることで、勉強が身に付きます。それによって得られる知識よりも、身に付く能力の方が重要です。

 

人の頭はコンピューターよりも優秀です。それは独自に新しく考え、新しい見解や推論を生み出せるからです。

 

色々な物事に興味を持ちましょう。いつから?という疑問を持ち、なぜ?という疑いを持つことから、知識は生まれます。

 

常習的な飲酒はやめましょう。ヨーロッパでは昔からの常識ですが、日本ではあまり知られていません。

 

難しい本を読みましょう。中途半端に、ランダムに、その辺に雑に起きたまに眺める、ペラペラめくる、ぞんざいに扱う、目次を眺める、最初と最後の分を見比べてみる、半分読んだら解説を読んでみる、などがコツです。

常に考えながら読みましょう。

辞書、辞典、地図を備え、分からない場合は、その都度見て理解するように努めましょう。

 

解説本ではなく、オリジナルを読みましょう。

 

教養を身に付けましょう。教養とは知識や知恵を現実の行いに生かすことです。

 

語学学習

外国語は本人の日本語力以上にはなりません。

まずは日本語力をあげましょう。

外国語の全体を俯瞰してみましょう。文法本を2日程度で読みましょう。そして辞書をしっかり読みましょう。

話したり聞いたりすることよりも、文章を読めることが大事です。新聞の評論や論文が理解しやすいのでオススメです。

構文を20から30種類、1日書くと覚えやすいです。

 

どんな人、どんな考え方も理解しようと努めましょう。これは本に対しても同じことが言えます。

知識は普遍的で人類の宝です。

 

聖書、コーランハディース、スッタニパータ、ブッダの言葉、正法眼蔵などは、読んでおきましょう。

外国の本を読んだり人を理解するのには、ベースにある宗教を知っている必要があります。

 

 

本書は独学のテクニックを書いているわけではなく、その必要性や根本的な考え方について書かれています。

まずはそういった本質が、とても重要なんだと言うことです。

これを読んでから勉強すると、知識や教養が本物になりやすいはずです。

何かを学ぼうとする人全てにおすすめしたい本です。