今でこそ多くの人を殺害して連日ニュースになるような事は、それほど多くありません。
そういう事件がなくなったのか、報道しなくなったのかは、よくわかりませんが。
本書では、その時代を知っている人なら名前を聞けば思い出すような、凶悪な犯罪を紹介していっています。
紙面の都合上、各犯罪についてはそこまで踏み込めてはいなくて、人物もくっきりと浮かび上がる所まではいきません。
しかしそれでも、こんなことがあったりこんな人がいた、ということはとてもよく分かります。
こういうことを知ると、本当に人が恐ろしくなるのですよね。
もしかしたら、そんなに珍しいことではないのかも知れない、という怖さも。