愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『もういちど生まれる』朝井リョウ

大学生は、大人と子どもとの、中間のような存在です。 一人暮らしを始めたり、アルバイトを始めてまとまったお金を手にする機会が出来たりします。 そして、遠出や外泊の機会も増えて、かなり世界が広がって来ます。 これはそんな年代の男女たちを描いていま…

『本棚にもルールがある』 成毛眞

本棚にどのように本を置くのがよいか? 相当な本好きか、インテリア好きでなければ、それほど気にしないであろうテーマでは無いでしょうか。 これを、本を大好きな著者が解説してくれます。 メインの本棚は来客時などに、人に見せる本棚です。なので、全力で…

『友達幻想』 菅野仁

友達とどの様に付き合って行くのが良いか。 恐らく、全ての人が通る悩みでは無いでしょうか。 もちろん程度の差はありますが。 本書は、まさにその悩みの真っ只中にいる中高生に向けて書かれています。 ♪一年生になったら、友達100人出来るかな 友達を100人…

『女のいない男たち』 村上春樹

6話の短編集です。 6人の男性が大切な女性を、それぞれが様々な理由で失ってしまいます。 様々な形の失恋のお話です。 死別だったり、恋愛と同じくらいの数だけ、女性の失い方があるのですよね。 6話の中には、恋愛と呼んでも良いのかわからない物もあります…

『ときめくコケ図鑑』

コーケーのーむーーすーーぅーまーーあでーー 今まで散々歌って来ましたが、コケについて、ほとんど知らない事に気がつきました。 意外というかやはりというか、コケには様々な種類があるようです。 木や花の名前は知っていても、自分がコケの名前をほとんど…

『1億5千万円の恋』なお

恋は盲目という言葉があります。 恋をすると世界が変わる、自分も周りも何もかもが変わる、という事があります。 一般的な家庭に生まれ育って、普通のOLをしていた主人公なお。 そんな彼女がホストに四年間のうちに一億五千万円を注ぎ込む、という恋ち落ち…

やっと笑ったのはチョコミントドリンクを飲んだ瞬間だった

今週のお題「チョコミント」 結婚生活も長くなると、なかなか上手く行かない時期も来てしまうらしい。 ウチの奥さんはまさにそんな時期だった。 小学生と保育園児の二人の娘を育てて、それぞれの役員をして、家事をして、仕事をして、若い頃とは違って何だか…

仕事に向いているか向いていないかと、有能か無能か

「私はこの仕事に向いているのでしょうか?」 悩み相談をしているのですが、この質問を受ける事が度々あります。 私が思っている答えはこれです。 「その仕事が好きなら、向いています」 仕事が自分に向いているのか悩む場合は、職場の方や取引先や顧客に迷…

『日本の名僧二○人』

悟りを得たい、と思いつつ煩悩に翻弄される日々を送る私です。 四十を過ぎて惑いまくりです。 あれもしたい。これも欲しい。もっと欲しい。 夢はあるけど、ささやかなものです。 お坊さんって素晴らしいですよね。 他の人のために様々な行動をしています。時…

『現代ヤクザ大事典』

『仁義なきキリスト教史』に続いては、こちらです。というか、合わせてはこちら、の方が良いかも知れません。 各種ヤクザ用語、ヤクザの仕来たり、ヤクザの考え方、全て乗っています。 流石に大事典です。 貫目とは、ヤクザとしての貫禄や位置エネルギーや深…

『仁義なきキリスト教史』架神恭介

聖書の世界をヤクザの世界になぞらえて書いている、かなり挑戦的な作品です。 キリスト教はキリスト組、信者はヤクザ、ヤハウェやイエスが親分で、モーセは若頭です。 実に分かりやすくて、読みやすいです。 しかし、ヤクザ組織に興味が無い人にとっては、ど…

『限りなく透明に近いブルー』村上 龍

1970年代に発表された作品で、ご存知の方も多いかもしれません。 当時の作者は、二十歳そこそこ。ちなみに私は、ほぼ生まれたてです。 主人公は基地の街で退廃的な生活をしています。ヒロポンなどを使用している女性と同棲して、その女性から訳の分からない…

『外国人がムッとするヤバイしぐさ』

日本では普通に行っているけど、外国人(ここでは主に英語圏の人を指しています)には、不快に思われてしまう仕草を紹介しています。 ラーメンやお蕎麦をすする音がダメ、だとか、あまり喋らずニヤニヤしているのが気持ち悪い、というのは知っていました。 し…

こんなにも「おとうさん」は哀しいものなのだろうか?

今週のお題「おとうさん」 我が家は、父(私)、母(妻)、長女(10歳)、次女(4歳)の四人構成です。 突然ですが、女の子はお父さんよりお母さんが好きなのでしょうか?(悩み相談風) 二人の娘たちからのお父さん不人気が、耐えがたいです。 長女も次女も…

フットサル戦記 オーバー40編

フットサルの大会に出ました。 私たちのチームは、みんな40歳を超えています。平均年齢45歳です。 なぜかというと、 40歳を超えた人たちの大会に出るために集まった、即席のチームだからです。 ところが大会前日になっても対戦相手が集まらないため、大会自…

『楽しくわかる 職人図鑑』

様々な日本の職人を紹介してくれる本です。 職人にも様々な職業があります。 溶接の職人、ウナギ職人、Tシャツを染める職人、花火職人など、本当に多種多様な職業や人が登場します。 現在は次から次へと、仕事を機械がしてくれる様になっています。 そして、…

『投資家が「お金」よりも大切にしていること』

私は熱心にお金の勉強をする時期がありました。 その中で様々な本を読みました。 これは、お金に対する根本的な考え方について、衝撃を受けた本です。 始めに、コンビニでペットボトルの飲み物を買った時に支払うお金は何処に行くか?という質問があります。…

大雨が降れば本屋が儲かる

今週のお題「雨の日の過ごし方」 外で遊ぶのが好きだったけど、インドアも好きな子どもでした。 学校では休み時間の度に校庭に飛び出し、サッカーや鉄棒や鬼ごっこなどをして走り回っていました。放課後も校庭か近所の公園で、野球やかくれんぼや水鉄砲や自…

『禁酒セラピー』アレン.カー

決定的な何かがあったわけでは無いのですが、禁酒しよう!と思いたって本書を手に取りました。 私自身は同じ著者の禁煙セラピーで、見事に禁煙に成功しているので、おそらく禁酒出来るだろうという予感の元に読み始めました。 さて、最初の方に本書を読み終…

『ここは、おしまいの地』こだま

全編を通して暗い空気が漂っています。 しかし、おもしろくて笑える箇所が随所ににちりばめられています。 本の帯に書かれていることが、まさにぴったり当てはまります。 おじいさんが交通事故に会う場面で、声を出して笑ってしまうのです。 これじゃほんと…

『新世代努力論』

『新世代努力論』 ブログで収入を得ている著者による著書です。 表題の努力についての持論。 昔の日本は常に経済成長があり、努力さえすればそれ相応の成果が得られる時代だった。 しかし今は、どれほど努力をしても必ずしも成果が得られるとは限らない。 そ…

『日本でいちばん大切にしたい会社』

『日本でいちばん大切にしたい会社』 読みました。 かなり序盤で涙が零れてしまいました。 最初に読んだ当時、経営者である私と従業員二人の企業で、働いていました。 二人の従業員はほとんどやる気が無く、何とかそれを改善するために四苦八苦しつつ、あま…

『筆談ホステス』

耳が不自由な、という事は言葉も不自由な主人公が、ホステスとして働きます。 さらには銀座のクラブでナンバーワンに登りつめていきます。 本文中に、仕事中に実際にやりとりしたのと同じ、直筆の文章が登場します。 まずは、その字の綺麗さと言葉の丁寧さに…

高級とんかつ弁当

それは職場に舞い込んだ一枚のチラシから始まりました。 「院長!今度の夜オペの時にはこのお弁当を頼んで良いですか!?」 目をキラキラさせながら、看護士さんがとんかつ弁当屋さんのチラシを差し出してきました。 美味しそうなそれらのお弁当の値段を見て…

正常+正常=異常

ある著名な偉人のエピソード。 とてもシャイなため相手とまともに話すことが出来ません。 紅茶を持ってきてくれた女性にミルクにしますかレモンにしますかと聞かれます。 舞い上がってしまった彼は、両方でお願いします、と答えます。 かなり有名な話らしく…

『精神科ナースになったわけ』漫画です

今回は漫画です。 新人として、主人公が精神科でナースとして働き始めます。 早速、暑い中でも常にニットの帽子を被っている人に出会います。 理由を聞いてみると、脳みそが飛び出てしまうから。 リストカットをしてしまう人は、血が温かいからという理由で…

『本当に豊かになれる大金持ちごっこ』

自分が大金持ちになったつもりで振る舞ってみましょう! という提案をして、その内容を具体的に紹介して行きます。 コンビニをマイ冷蔵庫とか。 道路も自家用通路で、交通整理の人はそれを守ってくれている、とか。 何だかふざけていて、面白いです。 普段の…