愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

レベルアップ

今週のお題「やり込んだゲーム」 当時の小学生はみんな、ファミリーコンピューターを持っていました。 スーパーマリオブラザーズやスパルタンXやゼビウスなど、アクションやシューティングの名作が数多く生まれていました。 そんなある時、彗星のごとく現れ…

やっぱり、ね。

今週のお題「サボる」 週に2から3回、フットサルをしています。 出来れば走ってちゃんと攻めてちゃんと守って、チームに貢献したい気持ちはあります。 しかし走れない時もあります。 だって、大人なので! あそこにパスが通ったら危ないな、とか。 あそこま…

『沢村さん家はもう犬を飼わない』益田ミリ

定年を迎えたお父さんとお母さん、それにそろそろ結婚をあきらめなければいけないのかも、と覚悟している娘の三人暮らし。 犬のエピソードは最後の最後に少しだけ出てきます。 主人公が年老いた両親に抱く、何となく切ないような気持ち。 そんな心境にもなる…

『スマイリー 目の見えないセラピー犬』

目の病気で全盲の犬がいた。 毛が目の周りに刺さってチクチクして痛いので、手術をした。 そうしたら、いつでも笑っているような表情になった。 その犬は、スマイリーと名付けられました。 不快感がなくなったからか、笑っているように見えるだけでなく、本…

『諺で見る日本人と中国人』

中国人は諺が大好き。 日常会話でも実にちょいちょい挟んでくるそうです。若い人たちもそうなのかは知りませんけど。 日本語でもそうですが、中国語も短い諺と長い諺とがあります。 中国語は基本的に全て漢字なので、長い諺のインパクトは凄いです。 意味は…

『口を鍛える中国語作文』

賢く見えるような言い回しって、ありますよね。 それから本当に上手く言い表すには、特別な言い回しが必要な場合も。 本書には、おそらくそんな時に使うであろう例文集が、実に多く紹介されています。 やはりちゃんと喋れたほうが、カッコいいですよね!

『へんな判決』のりたまみ

世界各地のへんな判決を集めた著書です。 確かにへんです。 が、正しくは訴えもへんです。 裁判の進行については書いていませんが、おそらくそれもへんなのだろうと想像されます。 いちゃもんのような訴えがあり、信じられないような高額の判決があり。 真面…

『超訳 方丈記を読む』鴨長明

行く川の流れは絶えず変わりて 方丈記の有名な冒頭です。 本書はそれの超訳です。 訳者が述べているように、冒頭がそうはなっていなくて、かなり大胆な訳であろうことが想像できます。 それでも、当時の世相や著者の考え方がしっかりわかります。 無常観があ…

『だからヤクザを辞められない』

暴力団対策法が制定されてから、ヤクザは本当に厳しい状況に立たされています。 家も買えず、アパートも借りられず、銀行口座も開けず、お金も借りられず。 ヤクザをしていたら生きていけない、すなわちヤクザをやめろ、ということです。 そこで今は半グレや…

『柳生刺客状』隆慶一郎

『一夢庵風流記』、『影武者徳川家康』などの著者である隆慶一郎氏の短編集です。 柳生宗矩の視点から徳川秀忠や世良田次郎三郎をみた、表題作。 他、吉原の張りを見るために大阪からやって来た、元花魁の話。 などなど、どれも話は違うのですが、とても魅力…

『ペコロスの母に会いに行く』

還暦を迎えた著者。 その母親が認知症になってしまいます。 色々な事を忘れてしまうのですが、何もわからなくなってしまったわけではありません。 急にでしっかりしたことを言ったりします。 ちなみにペコロスとは、頭がロスという意味ですよね。 認知症の事…

好き!サッカー

今週のお題「好きなスポーツ」 幼稚園から始めて高校三年生までサッカーを続けました。 浪人生になり、志望校は自分の学力より相当高い所なので、とてもサッカーをする時間などはありませんでした。 ようやく次の年に大学に入りました。 その頃には、男くさ…

『江戸の長者番付』

江戸時代の各職業人が、どれくらいの収入を得ていたかを比較するのが、本書の主旨です。 やはり将軍や大大名は数十億という単位なのですよね、年収が。 ついで高かったのがお奉行さまのようです。 人を裁く権利だけでなく収入まで高いのは、何となく怖いよう…

カブトムシに見る大人の生態

今週のお題「自由研究」 毎朝ウォーキングをしています。 近所のちょっとした公園をコースにしているのですが、ある朝ふと木を見ると、尋常じゃない数のカブトムシを見つけました。 数えてみると総勢12匹でした。 数日するうちに、公園内には虫取り網と籠を…

『影武者徳川家康』隆慶一郎

徳川家康の影武者が、亡くなった家康に代わり活躍をしているお話の下巻です。 世良田二郎三郎の腹心である、忍びの六郎。 その死生観についての記述から。 平和な国を作るという事業の正念場において、己の命を一つ救うために離脱することは、己の誇りが許さ…

『影武者徳川家康』隆慶一郎

歴史に弱い人でも名前は知っている徳川家康。 本書はその家康が死に、その影武者が成り代わって活躍する話です。 その中で頭が切れすぎる人物が登場するときの記載から。 大方の人間は愚か。心身に傷を負い、一つ一つ克服して行く。 自分で苦労して智慧を掴…

『言ってはいけない』

現状の日本にいる多くの家庭は、果たして恵まれているのでしょうか? というか、そもそも戦後から中流家庭なんてものは存在していなくて、みんな貧乏だったような気がしませんか? 本書は、実際の統計やデータを多く示すことにより、それらのウソを暴いて行…

『法華経』植木雅俊

あらゆる人の成仏を説いた平等な人間感 小乗と大乗を融合させて成立したお経 釈尊自身は(私は人間である)、(皆さんの友である)と言っている 小乗には差別性がある 悟りとは真の自己に目覚めること 法華経は原始仏教への回帰を主張している 間接的に(カースト…

『私は世界で嫌われる』ビートたけし

海外で映画監督に贈られる凄い賞を獲得した、映画監督の北野武氏。 浅草芸人から漫才師になり常に第一線で活躍を続ける、ビートたけし氏。 どちらが本当の氏なのか? 著者はビートたけし氏です。 自身では監督として賞を獲ったりしたら、その後のお笑いによ…

『曽我物語』

西郷隆盛の現行録が書いてある本を読みました。 芯が強くて、最後までやり遂げるという気概を持った人でした。 その本の中で、是非読んだ方が良い、と紹介されていたのが『曽我物語』です。 曽我兄弟が仇討ちを果たすと言うお話です。 それで色々と探して見…

『okama OL』

オカマがOLをしている、という話です。 と言っても実は周りにはカミングアウトしていません。 それでもバレないオカマって凄くないですか? 要するにフツーの女子ということですよね。 手術も受けていないし、ホルモン剤も使っていないのに。 (その願望はあ…

『日本人の叡智』磯田道史

著者は自身でも変わった趣味だと述べているが、古い文献や書物を室に籠って読み続けるのが大好きだそうです。 そこで出会った名の知られていない人、そしてその言葉に深い感銘を受けることがしばしば。 そんな珠玉の叡智を紹介してくれているのが、本書です…

『百人一首』

知っておきたいものの一つですよね百人一首。 本書はそれの全てを収録しています。 解説と作者の名前、作者がどんな人物かの解説とその当時の世相まで。 一首一首が意味を持って頭に入って来ます。 楽しめるし、教養としても良いようです。

あずきずき

今週のお題「好きなアイス」 昭和の時代。 それも近辺には店など無い、山深い集落。 ほとんどの人は農作業に従事している。 世間から忘れられたような集落で、わたしの母は育ちました。 そんな母の好物はあずきバーです。 「アイス買って来たよー!」 夏の暑…

『家の中のすごい生き物図鑑』

家の中にそんなに生き物います? というくらい様々な生き物を紹介する本です。 いや、図鑑と言って差し支えない数は出てきます。 それぞれの解説も秀逸で、なぜかみんな関西弁ですが、それが何故か非常に合っています。 気持ち悪い? いえ、ワクワクする話で…

『月とにほんご』井上純一

中国人である月(ユエ)さんと結婚した著者。 本書はその月さんが日本語学校に通い、様々な出来事や人々に遭遇して成長していく様を描いたマンガです。 てにをはをどう使いわけるか? カタカナはどの場面で登場するのか? などなど、実は簡単に説明出来ない…

『プリニウスI』ヤマザキマリ とり・みき

古代ローマ帝国。 多くの英雄や哲学者を輩出した時代であり場所であります。 それらの人々の内の一人に、プリニウスがいます。 数々の知識を持ち度胸もあります。 書記係がついていて、彼の言葉を逐一記録しています。 現代から見ると間違えている知識も多い…

『中国をつくった12人の悪党たち』石平

悪人たちによってつくられた中国。 何とも刺激的なタイトルです。 始皇帝 則天武后 諸葛亮孔明 毛沢東 などなど、かなり有名な人たちが並びます。 これらの人々の共通点は、国家の利よりも自分の利のために動いたというところにあります。 中国は広くて大き…

『CDエクスプレス ラテン語』

なかなか手に入らないラテン語の学習書です。 ブックオフから取り寄せました。 初級者向けで会話文は簡単です。 また、単語も簡単なことが多いです。 肝心のCDはというと、オープニングがヒーリング音楽のようなものでした。 中国語会話だと中国風の音楽だっ…

『レジェンド白洲次郎』北安康利

日本はアメリカなどの連合国に戦争で敗北しました。 その戦後処理において、全面降伏をした日本は圧倒的に不利な状況でした。 それをなんとか出来る限りの良い条件にしていった立役者が、白洲次郎氏です。 本書は、氏の幼い頃からのエピソードなどから紹介し…