つばくろとはツバメのことです。
そしてツバメは渡り鳥です。
旅をよくする、というよりはそれが生き方と言っても過言ではないように見える著者。
そんな著者は、日本では県庁所在地と第二の都市くらいまではほとんど訪れています。また、海外でもかなりの国へ行き首都もほとんど行っているといいます。
そんな著者が、それぞれの都市は訪れたけど、それは点だけで面として知っているわけではない、と言います。
つまり自分は何も知らない、と。
マルクスはほとんどの時間を地元の図書館で過ごし、あの『資本論』を書き上げました。
生まれ育った街を一歩も出ず、毎日決まった時間に決まった道を歩くため時計代わりにされた偉大な思想家もいます。
どちらが優れているというわけでは、もちろんありません。
これらの話はやはり、各自の幸せは各自の頭の中にある、ということを連想させるように思えてなりません。