愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『死刑囚の手記』免田栄

f:id:kazuyoshisan:20230207150038j:image

冤罪事件の元死刑囚としてかなり有名な著者の手記です。

事件の様子や拘置所の様子や冤罪が晴れて釈放されるまでの経緯が、本人の心理などを含めて詳細に記述されています。

実に数十年の間、自分が何も悪いことをしていないのに汚名を着せられて殺される恐怖に晒されてきたのですよね。

生きていく上での様々な自由も剥奪された生活を強いられた著者。

それでも諦めずに出来る範囲で精一杯生きているように見えました。