愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

『源氏物語』紫式部 三田村雅子

伝えることの難しさ

想いが伝わらない、伝えきれない孤独

 

醍醐天皇は藤原家に権力が集中しないよう、多くの家から妻を迎えた

 

中国では皇帝の力が絶大

皇后を気に入らなくなったら、殺したり追放したりした

 

天皇はあちらこちらの皇后に気を使っていた

 

光源氏天皇に関わる禁忌の女性にひかれる

 

もののけ:弱り目に取り憑く怨霊、死霊、生き霊、妖怪などなど

 

霊媒師:周囲の期待に応えるように、告白する

 

「死人の祟りではなく、ご自身の良心の呵責ではないの?」

 

いつもそばで支えて空気のように日常だから、そのかけがえのなさに気づかない

 

当時は愛情だけの結婚は低く見られた

 

愛し合っていたはずの二人が、死別の瞬間にも向き合えないもどかしさ

 

家のために相手を選ぶか、自分が好きな相手を選ぶか

 

価値観が変われば、権力、財力、栄華は虚しく映る