愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『コミック版三国志 1』

2世紀の末、後漢の末期に中国は乱世に差し掛かります。 黄巾賊による乱を平定するための義勇兵として、劉備は村を出ます。 この時に、関羽と張飛の3人で義兄弟の契りを結びます。 様々な形の読み物が刊行されている、世にも名高い『三国志』のマンガです。 …

『従業員をやる気にさせる7つのカギ』稲盛和夫

京セラやANAの経営で、素晴らしい手腕を発揮した著者による、従業員を抱える人のための著書です。 1、従業員をパートナーとして迎え入れる 2、従業員に心底惚れてもらう 3、仕事の意義を解く 4、ビジョンを高く掲げる 5、大義あるミッションを確立する 6、フ…

『読んだら忘れない読書術』樺沢紫苑

医師であり文筆家でもある著者による、読書術です 本を読みながらメモを取る。マーカーでラインを引く 内容を人に話す。お勧めする。複数の切り口でそれができると尚良いです 感想や気づいたことや名言をSNSにあげる書評やレビューを書く同ジャンルの本を固…

『ライザップ食事編』

あのライザップの、ダイエット本です。 運動編と食事編の2巻セット。 本書は食事の管理でいかにして痩せるか、をテーマとして書かれています。糖質を少なくして、タンパク質を多く取る 水分を1日3リットル摂取するよく噛んで食べる 食事のボリュームを昼、朝…

『おはぎ』三浦知良

日本最高齢を更新し続けている、現役サッカー選手である、三浦知良選手の著書です。 サッカーで勝つために、サッカーが上手くなるために、と言う姿勢を常に持ち続けています。 また、チームメイトやチーム、さらには地域の人々や日本のサッカーのためになる…

『贈る言葉』伊集院静

作家である著者が、新成人、新社会人に向けてのメッセージを書いています。 20歳になってこれから生きていくこと、仕事をすることの素晴らしさを説いていきます。 自分で考え、信じた好きなことをする。 そうでない人もいるが、他人のために何かができる大人…

逃亡願望

今週のお題「遠くへ行きたい」 遠くへ行ってしまいたい。 そう思うことが、まれにあります。 この場合の遠くというのは、実際の距離というよりは、現在の生活からの距離を指します。 何もかも全てを放擲して、誰も何も知らない場所で、全くやったことのない…

『信玄軍記』松本清張

甲斐の国、現在の山梨県にいた戦国大名である、武田信玄の話です。 死の間際。 床に伏せっているときに、虚ろな意識ながらも上京しているつもりで、配下の武将に命令を下します。 あと少しで上洛して天下を取れる所なのに、と涙が出ました。 シンプルな解釈…

『まんが世界の歴史5』

11世紀、キリスト教の会議でエルサレムを取り戻すため、イスラム教徒をせめる十字軍が結成された。 イスラム教徒やユダヤ教徒を蹂躙し、キリスト教のエルサレム王国が建国された。 今度はサラディンがエルサレムを奪還する。 その後第七回まで十字軍は編成さ…

『グレート・ギャツビー』フィッツ・ジェラルド

しばらく前に、レオナルド・ディカプリオ主演で映画化されたお話です。 舞台は20世紀初頭のアメリカ。 ニューヨークにほど近い、イーストエッグと呼ばれる土地に、大邸宅があります。 そこの住人であるギャツビー氏は、頻繁に夜通しのパーティーを開きます。…

『まんが世界の歴史 4』

7世紀の始めに、預言者ムハンマドを始祖として、イスラームが始まります。 信者が増えてメッカを支配下におき、4代目のカリフ、アリーまでウンマは大きくなっていきます。 その後、ウマイヤ朝をおこしたスンナ派と、シーア派に分かれます。 ウマイヤ朝はア…

『狂言サイボーグ』野村萬斎

狂言師として、また俳優として、そして教育テレビの出演者として、多岐にわたり活躍する著者。きっと様々な視点が身についているはずです。 能とは、有名人の真似をする舞台です。光源氏や小野小町などです。 狂言とは、一般的な誰かを真似するものです。最…

『最速で身につく世界史』

歴史に関しての本は様々な種類があります。 本書は単元ごとに様々な切り口で、世界の歴史を説明してくれています。 人類は共通の祖先から始まっています。 東アフリカで誕生した女性、ミトコンドリアイブがその起源です。 羊、八木、牛、今、ラクダにより人…

『心がスーッとなるブッダの言葉』アルボムッレ・スマナサーラ

テーラワーダという原始仏教の長老である著者が、心を楽にさせる言葉を教えてくれます。 ブッダの教えには2つのセクションがあります。 1つ目は良い人間関係を築いて毎日を幸福に生きるための方法です。 2つ目は生きる苦しみを乗り越えて悟りに達するための…

『東大教授が教える独学勉強法』柳川範之

東大教授である著者は、海外在住だったという事情もあり、一般的な学校に通うのでは無く、 独学でここまで来ました。 その経験などから、本書で独学の方法を提唱しています。 学びには3種類あります。 1、明確なゴールのあるもの 資格試験等 2、教養を身に付…

『ヴェニスの商人』シェークスピア

シェークスピアの喜劇精神が最も円熟した頃に書かれた作品です。 舞台はヴェニスの町。 そこの商人のアントーニオが友人のバッサーニオのために、ユダヤ人のシャイロックからお金を借ります。 お金を返せないアントーニオに、シャイロックはその命を差し出す…

『菜根譚』洪自誠 祐木亜子訳

中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚 作者: 洪自誠,祐木亜子 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン 発売日: 2007/12/15 メディア: 単行本 購入: 7人 クリック: 47回 この商品を含むブログ (14件) を見る 明の時代に、活躍していた学者が著者です。 タ…

『まんが 世界の歴史2』

ホメロスの叙事詩を読んで、トロイアの遺跡を発掘したシュリーマン。 ギリシャ神話の英雄テセウスの物語から、クレタの遺跡をエヴァンスが発掘する。 神話も交えた、数千年にまたがる歴史の話から始まります。 ギリシャでは、ポリスが生まれて多くの偉大な哲…

『未来いそっぷ』星新一

ショート・ショートという分野を開拓した、SF作家である星新一氏の著書です。 表題であるいそっぷ物語を、現代風にアレンジした短編がいくつか。 アリとキリギリス 北風と太陽 オオカミがきた その他、シンデレラやサンタクロースが出てくるはなし。 おれ…

『茶の本』岡倉覚三

日本のお茶についての著書です。 お茶には酒のような傲慢なところがない。コーヒーのような自覚もない。ココアのような気取った無邪気もない。 最も悲しむべきこと 教員が誤り、立派な青年を損なうこと。 鑑賞が俗悪で名画の価値を減ずること。 手際の悪いた…

『夜の風見鶏』阿刀田高

短編をたくさん書いている、作家の阿刀田高氏の随想集です。 親知らず、読書、サツマイモの栽培、待ち合わせ、言葉。 話題は様々です。 そういえば、以前著者がコーランや聖書を、それぞれ解説した著書を読んだのを思い出しました。 幅広いことに興味を持つ…

いわゆる偉人たち

今週のお題「会いたい人」 ブッダやキリストや孔子やソクラテスたちのような偉人は、様々な言葉を残しています。 どれも、素晴らしい言葉だということに、間違いはありません。 しかし、たまに疑問に思う言葉に出会うこともあります。 おそらくその理由は、…

『教養は「事典」で磨け』成毛眞

良い事典を読むと、それで教養が身につく、と言うのが著者の主張です。 良い事典とは ・読んでいて面白い ・索引がある ・用例が豊か ・サイズが大きい ・スピンが二本あるなどなど。 事典は、眺めたり、パラパラ読んだり、適当なページをランダムに読んだり…

『頭は本の読み方で磨かれる』茂木健一郎

脳科学者である著者が、本の読み方について、解説してくれている著書です。 本を読むメリットはいくつもあります。 世界が見えやすくなる。 脳が鍛えられる。 ファッションにもなる。 教養が身につく。 成長できる。 会話のネタになる。 様々なジャンルの本…

『一流の睡眠』

日本人は睡眠不足の人が多い、と考えられています。 睡眠が良ければ、時間の不足を補えるかも知れないと考え、本書を手に取りました。 睡眠時間を1日のスタートと考える 19時から21時の間に軽い運動をする 数秒間中に眠ってしまう(マイクロスリープ)が起きる…

『旅の窓』沢木耕太郎

世界を旅しながら撮影した写真に、解説や感想などを書いた著書です。 著者は『深夜特急』を書いた、沢木耕太郎氏です。 世界には、素敵な物や人や風景がたくさんあると、改めて気づかされる一冊です。

『行かずに死ねるか!』

ある時、世界一のものを見るために、いかなければ一生後悔すると思い、優良企業を辞めて旅に出る著者。7年をかけて自転車で世界一周をします。 その中で、世界を自分の力で旅行している仲間に出会い、別れ、、そういったことをたくさん乗り越えながら旅は続…

『リストカット症候群から卒業したい人たちへ』

なぜリストカットをするのか、周りの人からはなかなか理解できないのではないでしょうか。 私もそうです。 そのため、気持ちがわかればと思い、本書を手に取りました。 リストカット、拒食、過食は併発することが多い。 それぞれ良化たり悪化したりを繰り返…

『さがしもの』角田光代

『八日目の蝉』を読んで、号泣しました。 『対岸の彼女』も、とても印象深いです。 それらの著者である角田光代氏の短編集です。 全てのお話が、本にまつわる物です。 海外旅行先で、偶然にも何度も出会う同じ本。 旅の途中で病に伏せている時に出会った本。…

『カエルの楽園』百田尚樹

この物語は、カエルの国のお話です。 自らの生まれ育った国が、ダルマガエルに侵略されて、仲間たちと新天地を求めて旅立った、アマガエルのソクラテス。 過酷な旅の果てに、ツチガエルが住むナパージュという国に、たどり着きます。 そこでは『三戒』という…