考え方やイデオロギーは宗教である。
かつてこの世に宗教は無い、と言った人がいたことを思い出した。
この二つの意見の本質は同じだろう。
形や物質として存在していないが、それは存在している。
確かに存在する、という言い方は、適切では無いのかも知れない。
なぜなら、無いと言えば無いのだから。
著者は仏教の僧侶。
仏教は物事の本質を理解して、それによりあらゆるものへの執着を無くして、平穏な心境による幸福を目指すものである。
何が起きても動じないはずだったが、自身の父の死に際して、やはり動揺してしまう。
かつてブッダも近しい弟子の死に際して、とても悲しんだという。
しかし、それこそ暖かい人間では無いか、とも思う。