愛すべき本たちの備忘録。たまにかたい本も。

様々な書評です。参考にして頂けると幸いです。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『眠れないほど面白い百人一首』

中学生になった娘。 学校で百人一首をやるのだそうです。 せっかくだから覚えて行くとよいか、ということで、本書を手に取りました。 瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の われても末に 会わんとぞ思う 君がため 春野にいでて 若菜摘む わが衣手に 雪は降りつつ …

『小銭をかぞえる』西村賢太

2011年に『苦役列車』で芥川賞に選ばれた、西村賢太氏の著書です。 本書には二編の作品が入っていて、どちらも私小説です。 近年では、あまりこのような赤裸々な私小説は見られないような、あけすけな内容です。 自らの出自を気にしてか、現在の境遇からなの…

『366日の西洋美術』

無いです、絵心。 無いです、美術の教養。 そこでこの本です。 毎日、一つ名画を見る、という方式です。 名画ごとに、作者、描かれた年号、タイトル、そして詳しい解説がついています。 読んでいくと、そうかゴッホは黄色が綺麗だな、とか。 ルノワールはぼ…

『偉人たちのあんまりな死に方』ジョージア・ブラッグ

ツタンカーメン、アインシュタイン、モーツァルト。 あらゆる偉人が死んで来た。 彼らの偉業や生き方や考え方は良く知られていますが、意外に死に方は知られていません。 本書は、そんな盲点にスポットを当てた、珍しい文献です。 墓あらしから守るため、大…

『名言』中原中也

汚れつちまつた悲しみに ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん 誰もが聞いたことがあり、そして心を強く捉える詩が数多くある、中原中也。 詩人である彼の残した数々の名言は、意外に少ないです。 激しく、寂しがりで、極端で、破天荒で、酒乱の気がありました。 そ…

『まんがでわかるニーチェ』nev 白鳥春彦

プロイセンの哲学者であるニーチェの思想を、わかりやすく紹介しているまんがです。 主人公のフミは、レストランでアルバイトをしています。 そこの同僚やお客さんとの関わりから、常連の猫ジイさんを通して、ニーチェの思想を学んで行きます。 人はそれぞれ…

『東京喫茶帖』飯塚めり

喫茶店観察家を名乗る著者。 喫茶が好きなイラストレーターです。 お店で喫茶をするのが好きで、その場で絵日記を書いてしまうのだそうです。 そうして集まったものを一冊の本にしたのが、本書です。 都会の渋い喫茶店。 内装がシックだったり、高いところか…

『アランの幸福論』アラン 斎藤慎子

『幸福論』という著書は、いくつか出ています。その中で、最も有名なのが、本書です。 本当の出会いを見つける 暴れ馬がアレクサンダーに贈られた。大王は馬が自分の影に怯えているのを見抜き、そちらを見せないようにした。そうすると、暴れ馬が名馬に変わ…

『森信雄の勝ちにいく!詰将棋ドリル』

詰将棋というものがあります。 もともとの将棋を、ある局面に切り取った物で、クイズのような物です。 こちらは攻め手で、相手の玉(王)を取るのがゴールです。 本書は、一手、三手、五手で詰める問題が、多数出題されています。 普段将棋をしませんが、ルー…

『万引き老人』伊東ゆう 双葉社

あからさまにホームレスであろう風体で、悪臭を周囲に撒き散らしながら、惣菜売り場をふらつく老人。 万引きGメンである著者が見ているのに気づかずに、コロッケを素手で鷲掴みにして、店の中で人気の無い一角へ駆け込んでいく。 「それ食べたらダメですよ…

『死を笑う うさぎとまさると生と死と』中村うさぎ 佐藤優

死についての対談です。 作家の中村うさぎ氏と佐藤優氏による、死をテーマにした対談集です。 有史以来語られてきたテーマですよね。 かたや心肺停止に数回落ち入り、死の淵から生還した作家。 かたや仕事を遂行していて逮捕されて、社会的に抹殺された外交…

『ありえない恋愛論よりイソップ物語』植西聰

心理カウンセラーとして、数多くの人の相談を受けている著者。 その相談者にあった教訓が得られるお話を、イソップ物語から抜粋して紹介してくれます。 ウサギとカメ。 内面をコツコツ磨けばよい。 年老いたウマ。 若さで勝負すると、いずれ限界がくる。 神…

『まんが 世界の歴史8』

アメリカ大陸では、各地で様々な文明が生まれていた。 しかし、ポルトガルとスペインで勝手に征服の権利が、条約で結ばれた。 そして16世紀、アステカ帝国やインカ帝国がスペイン人に征服され、19世紀まで支配されることになる。 一方、北アメリカはイギリス…

『スマホ人生戦略』堀江貴文

ライブドア元社長で、数々の事業を手がける実業家である、堀江貴文氏の著書です。 スマホは電話型のパソコンです。 高度な情報処理が可能で、アプリの一つが落ちてもシステム全体がクラッシュすることは少ない。 この点で、パソコンより上である。 電話はア…

『人望が集まる人の考え方』レス・ギブソン

人望が集まるとは、多くの人に好かれる、ということです。 そうであれば、気分良く幸せに過ごしやすそうですよね。 すべての人は成功と幸福を求めている 幸福は他人との関係に大きく左右される 相手が求めているものを与える 人との関わりは基本原理が大事。…

『コミック版三国志 5』

関興は父関羽の仇討ちを果たし、青龍偃月刀を取り返します。 また、張苞も張飛の首を取り返し、仇を討ちます。 しかし呉に陸遜が現れ、蜀軍は敗退させられます。 そしてついに、劉備は息を引き取ります。 劉禅に才能がなければ孔明が帝位につくように、と遺…

『ガンディー 獄中からの手紙』森本達雄訳

インドや南アフリカで、差別制度に対して非暴力という、一風変わった方法で対抗した、ガンディーの著書です。 真理の外には実際は何も存在しない。 (真理は神なり) 愛とは 生きるもの全てに危害を加えないこと。 一切の邪念や利己などでも損われる。 真理に…

『コミック版三国志 4』

劉備と孫権の間で、荊州の奪い合いが勃発します。 そこを守るのは関羽、機転や勇気を用いて、呉軍を撃退します。 一方魏では、曹操が皇帝の義父になるなど、着実に力をつけていきます。 張魯を降参させ、漢中も平定します。 魏と呉が戦ったり、魏と蜀が戦っ…

『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』松下幸之助

松下幸之助氏が、松下政経塾で語った内容を、書籍にした物です。 成功の条件は(運)と(愛嬌)です。戦術、戦略も大事です。しかし、それ以上に何が正しいかを忘れてはなりません。 相手をくさす事はしないように。良いところを見て、それを頂戴する位の心構え…

『普通の服でおしゃれに見せる方法』MB

メルマガなどでメンズファッションについて、分かりやすい解説をしてくれている、MB氏が著者です。 特別高価だったり、変わっていたりしない服でおしゃれに見せる方法を、本書で解説してくれます。 服装でおしゃれに見せるにはカジュアルとドレスのバランス…

『任せ方の教科書』出口治明

長年に渡り多くの部下と接してきた著者が、どのようにして仕事を任せたら良いか、を指南してくれる著書です。 人は常に何かをして成長しなければいけません。 経営者としての優秀さは、社員としての優秀さとは違います。 市場の状況が変化すると、ルールが変…

『コミック版三国志 3』

ついに三国志最大である、赤壁の戦いが始まります。 裏切りや寝返りが渦巻きます。 老将軍黄蓋による、苦肉の計。 龐統による、連環の計。 圧倒的な兵力差を覆して、劉備・孫権連合軍の勝利となって終わります。 それから劉備は荊州を平定し、馬良、黄忠、魏…

人同士が理解し合うのは、難しい…。

今週のお題「外のことがわからない」 「お腹が痛い」 2歳になる、ウチの娘が言いました。 「大丈夫?」 心配した妻は、何度もトイレに連れて行きました。 しかし、何も出ません。 おかしいな、昨日までしっかりウンチは出ていたから、便秘では無いはずだし。…

『コミック版三国志 2』

曹操の元で碌を喰んでいた劉備。 徐州に戦いに行きつつ、曹操の元を離れます。 二巻も細かい遊びがちょいちょい出てきます。 顔良は、おそらくその名前だけで、イタリア野郎のようなイケメンに描かれています。 于吉仙人のヨボヨボっぷりには、おふざけの悪…

『手塚治虫のブッダ救われる言葉』手塚治虫

シャカ族の王子シッダルタが、悟りを開いてブッダになり、様々な教えを残す物語です。 巻末でも書いていますが『ブッダ』は厳密な伝記ではなく、手塚治虫解釈したお釈迦様の物語です。 それをしっかり認識して読む必要はあります。 永遠の時と空間にとって、…

『まんが世界の歴史7』

16世紀にイギリスでは、エリザベス一世が即位する。 当時弱小国だったが、無敵艦隊と言われたスペインを撃破する。 ここから王が強権をもつ絶対王政が、他国でも盛んになる。 その後イギリスで名誉革命が起き、国王の力が抑えられた議会中心の政治となった。…

『人生のヒント』デール・カーネギー

自己啓発の大家である、デール・カーネギー氏の著書です。 『人を動かす』、『道は開ける』などが有名です。 本書は、5分間で読めるほどに一編を短くした、著名人の伝記集です。 アインシュタイン、ガンジー、コロンブス、ライト兄弟、ヘレン・ケラー、ハロ…

『M』馳星周

『不夜城』や『漂流街』や『虚の王』などの作者である、馳星周氏の著書です。 マンションを購入した直後。予定外だった妻の妊娠がわかった。 金銭的な余裕が無くなったことで飲みにも行けず、同僚に付き合いが悪くなったと言われ、思わず殺意を覚える。 出産…

『まんが 世界の歴史6』

イスラームを11世紀、セルジューク朝が制していた。 しかし十字軍に大敗して、いくつもの国に分裂した。 その後14世紀に、オスマン帝国が台頭する。 15世紀には、ビザンツ帝国を滅ぼす。 16世紀にはインドでムガル帝国が打ち立てられた。アクバル大帝は、そ…

インドカレーのお店好き

今週のお題「好きなお店」 もともとは妻の好みですが、インドカレーのお店がとても好きです。 カレーライスが好きだった少年時代。 大体の人は、ある程度好きですよね。 今までにカレーが嫌い、と言う意思の強い人に出会ったことがありません。 キレンジャー…